シングルマザーが伝説の冒険家と出会う『アーネストに恋して』がいよいよ劇場公開！
©BroadwayHD/松竹 ©Jeff Carpenter
キャリアと子育てに奔走するシングルマザーと、２０世紀を代表する冒険家の奇想天外な恋を描く『アーネストに恋して』が１０月４日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『アーネストに恋して』は、２０世紀を代表する探検家アーネスト・シャクルトンと現代に生きるシングルマザーの時空を超えた恋の行方を描いたミュージカルをスクリーン上映。作曲家としてのキャリアと子育ての両立に奮闘するシングルマザーのキャット。ある日、出会い系サイトに自己紹介動画を投稿した彼女のもとに、１００年近く前に亡くなっているはずの南極探検家アーネスト・シャクルトンから返信が届く。南極で船が難破して身動きがとれなくなった彼は、キャットを壮大な冒険の旅へと誘う。運命の出会いを果たした２人は、いつしか互いの中に自らを照らし導く光を見いだしていく。
本作は、２０１７年オフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞を受賞したミュージカル舞台「アーネストに恋して」を映像収録している。エレキバイオリン奏者で歌手・作詞家・作曲家としても活躍するバレリー・ビゴーダが主人公キャット、ミュージカル舞台「プリシラ」のウェイド・マッカラムがアーネストを演じた。ニューヨーク・ブロードウェイの傑作舞台を映画館で上映する「松竹ブロードウェイシネマ」シリーズの１作である。
©BroadwayHD/松竹 ©Jeff Carpenter
映画『アーネストに恋して』は、１０月４日（金）より全国順次限定公開。関西では、大阪・難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のＭＯＶＩＸ京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際で公開。
現代のテクノロジーを活かしたユニークなアイデアを以て表現されたこのミュージカルには驚かされた。しかも時空を超えたSF的な表現も盛り込まれており、ミュージカルで出来ることはまだまだ幾らでもあるんだな、と気づかされる。そんなディテールだけでなく、エレキバイオリン奏者であり歌手・作詞家・作曲家でもあるバレリー・ビゴーダが見事な演奏と歌唱力を披露するので、音響の整った劇場で十分に鑑賞する価値がある作品として仕上がっていた。
冒頭から見せられるのは、類稀なる才能を持っているであろう女性。だけれども、出会い系サイトに自己紹介動画を投稿する姿を見せられる。彼女は一体どこにいるのだろう、と思いながらも観ていくと数人の男性からコンタクトが。だが、容易に出会いがあり、次につながっていくわけではない。そんな時に突如として現れたのが冒険家アーネスト・シャクルトン。三度もイギリスの南極探検隊を率いた極地探検家であり、南極探検の英雄時代の主役の一人である。そんな彼と何故だか繋がってしまった。さらには、彼女の前にも登場してしまう。細かいところを気にしだすとキリがないが、オフ・ブロードウェイ発のミュージカルならではのおもしろさだと捉えようか。そんな奇想天外なSF作品でもあるが、これぞ運命の引き合わせようなストーリーテリング。お互いにとって未来を切り開くために必要な相手にもなっていくのだから観ていてワクワクしかない。ブロードウェイ・ミュージカルにはまだまだこんなユニークなアイデアたっぷりの作品が秘められているのか！今後も更なるラインナップを楽しみにしておこう。
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- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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