1日で1分映画を作ってみよう!8ミリ映画列車&こども映画列車 大阪で映画製作ワークショップ開催
CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)による第13回CO2 1分映画制作ワークショップとして「8ミリ映画列車」と「こども映画列車」が開催される。
「8ミリ映画列車」は、モノクロの8ミリフィルムでの撮影/現像体験が12月23日(祝)と2017年2月5日(日)にCO2運営事務局とプラネット・スタジオ・プラス・ワンで実施、「こども映画列車」は、小学校3年生から中学3年生を対象としたデジタル撮影体験が2017年1月15日(日)と2月19日(日)に天王寺公園で行われる。
そもそも、1895年、映画の父と呼ばれるリュミエール兄弟が、身近な風景を約1分間録画して、12月28日に人々に公開した「シネマトグラフ」が世界最初の映画上映とされている。約14ヶ月後、1897年2月15日に大阪で日本初の「シネマトグラフ」が興行上映された。また大阪に最初の常設映画館が出来たのが1907年。2017年は、映画の原点「シネマトグラフ」の上陸から120年、大阪での定期的な映画の興業開始から110年になる。
1分映画制作ワークショップでは、映画の原点に立ち返り、1分間で何が表現できるのかを考え、映画を見つめな直そうとしている。全員が同じルール(1分、ワンカット、カメラ固定、サイレント)で映画を撮影する為、柔軟な発想力が必要。参加者全員が監督になり自分の作品をつくりながら、映像表現の楽しさや、チームメンバーとのコミュニケーションの大切さを体験できる。
開催当日は、オリエンテーションに始まり、ストーリー作り。撮影場所探し、撮影、(8ミリ映画の場合はフィルムの現像を経て)鑑賞まで1日で行われる。「8ミリ映画列車」は各回の受講料金3,500円、「こども映画列車」は各回の受講料金2,000円で、いずれも各回の定員10名。CO2公式サイト内にある「8ミリ映画列車」・「こども映画列車」の各申込フォームにて受付中。
たとえ1分映画といえども1日に編集無しで映画をつくるのなら、短時間で入念に構成を考えていかないといけない。その中で表現方法を考えながら、メンバーとのコミュニケーションを大切にしないといけない。それだけも貴重な体験だと言える。
CO2自体は、2004年度から映像制作者の人材発掘を行い、大阪を映像文化の創造・発信拠点とする事を目指しは開始され、全国から飛躍すべき映画制作者たちの劇映画企画を募集し、その制作への助成金による支援や制作協力が行われてきた。映画監督を育てていくだけでなく、今回のようなワークショップを継続して開催してことも興味深い。
「8ミリ映画列車」の完成作品は、プラネット・スタジオ・プラス・ワン内の企画でも上映されるようなので、どんなものが出来上がるのかぜひとも観てみたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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