2人の女性の数年にわたる恋愛関係の顛末を描く『愛の茶番』が第１９回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門でアジア初上映！
恋人の不在に悩む女性と、歌手を目指しながら恋に憧れる女性による数年にわたるもつれた恋愛関係の顛末を描く実験的作品『愛の茶番』が第１９回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門でアジア初上映された。
映画『愛の茶番』…
劇作家である江本純子さんの第二回監督作。撮影現場を公開し、訪れた“観客”と作り上げた実験的作品。恋人・良介の不在に悩むルミと、歌手を目指しながら恋に憧れるアキ。彼らの数年にわたるもつれた恋愛関係の顛末を描く。
映画『愛の茶番』は、３月６日（水）２０：４０よりＴ・ジョイ梅田でも上映。
元銭湯である廃墟を利用した劇場を利用し、劇作家である江本純子監督が即興劇を基にして本作を作り上げたことに感服する。まさに、This is chaos!な作品であった。観る者はどういったコンセプトがある作品なのか分からない中で、時折字幕による説明も挟まれながら登場人物同士の関係性を把握していく。どうにか理解出来そうな段階にまで至ったと思っていたら、突如として多種多様なキャラクターが現れ、特異なシチュエーションが作り上げられ、カオスを極めていく。ある程度の関係性が分かり、この後の展開も読めそうだと思っていたら、突如として新たなキャラクターが追加され、更なるカオスな状況にまで至っていく。監督自らも出演しながら、よくぞここまでの舞台を即興で作り上げたな、と感心せざるを得ない。演じている側も大変であろうが、これを時間をかけて編集した方々も凄まじい。監督は最初からこの完成形が見えていたのだろうか、お聞きしたいものだ。ひとまずカオスな作品であるので、これから初めて観る方には、誰か１人の推しキャラクターを定めて鑑賞してみるとおもしろいのではないか、とお薦めしておきたい。
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- 映画ライター
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