『南瓜とマヨネーズ』大ヒット記念!臼田あさ美さん迎えテアトル梅田で舞台挨拶開催!
魚喃キリコさんの漫画を実写化した映画『南瓜とマヨネーズ』が、11月11日(土)より京阪神の映画館で公開。現在、週を重ねるごとに動員が増えていることから、作品の大ヒットを記念し、12月7日(木)にテアトル梅田に臼田あさ美さんを迎えて舞台挨拶が開催された。
映画『南瓜とマヨネーズ』は、魚喃キリコの代表作を冨永昌敬が実写映画化した作品。ミュージシャンを目指す恋人せいいちの夢を叶えるため、ツチダは内緒でキャバクラで働いていた。ツチダがキャバクラの客と愛人関係になり、生活費を稼ぐためにキャバクラ勤めをしていることを知ったせいいちは、仕事もせずにダラダラと過ごす日常から心を入れ替えてまじめに働き始める。そんな折、ツチダが今でも忘れることができないかつての恋人ハギオと偶然に再会。ツチダは過去にしがみつくようにハギオにのめり込んでいくが……
上映後、立ち見のお客さんも大勢いる程の満員御礼状態の中で、臼田あさ美さんが登壇。立ち見のお客さんへの気遣いもしながら、臼田さんは「本当に沢山の方がいらしてくれて嬉しいです」と喜んだ。
今作の大ヒットを受け、臼田さんは「劇場に来ると、本当に沢山のお客さんが観に来てくれているんだ」と実感。臼田さん自身も劇場で3度も鑑賞しており「自分の作品なので、あまり客観視はできない。1回目が一番恥ずかしく、2回目はちょっと恥ずかしい。3回目はほんのり恥ずかしい」と告白。最終的に、お客さんと同じ目線で観られるようになり「最初に観た時は様々なことを考えてしまうが、結局、お客さんと一緒に同じ空間で観られたことが良かった。ここでクスッと笑ったり、このシーンで感動を共有できたりする感じが良い」と楽しめるようになった。
本作がSNS等を中心に女性から支持されていることを受け、臼田さんは「私のInstagramでのコメント欄には、女の子から『共感しました』等と見かける。私は不安になり、こんなダメな人達に共感しないでと思い一人ずつエールを送りたくなる」と本音を漏らす。しかし、本作が日常と地続きにある話だと理解し「演じ終わって以降、せいちゃんは東京のどこかで生きている気がするし、もしかしたら貴方がツチダかもしれない」と感じた。女性から多くの支持は「決して派手な作品ではないが、登場人物達が生きていることが伝わっている」ことに起因すると受け留めている。
臼田さんは初出演映画の『夢の中へ』(園子温監督)以来、12年振りにオダギリジョーさんと共演を果たした。初めての出演時は「映画の作り方が自分の中には無い状態。園監督もオダギリさんも無茶苦茶で台本に書いていないことを沢山加えられ、この方々は変な人達で困ったな」と印象に残った。出演作品を重ね「それくらい自由に現場でお芝居が出来る人」と現在は尊敬している。今作で久しぶりに共演し「演技に関する願望より、この人を目の前にした時に感じることをそのまま演じていれば作品になる」と教わった。撮影を通して「『好き、この人カッコいい』と思わされ、気づけば自身のペースに周りを巻き込んでいく」とオダギリさんの魅力を語る。
最後に、臼田さんは本作を通して「撮影していた期間、つまらない日常も一生懸命生きていた瞬間はキラキラしていて尊い時間だと思っています」と振り返った。共感を得られる作品ではないと思いながらも「温かい目で観て頂けたら。皆さんも、せいちゃんを愛おしく思ったり、ツチダをバカだなあと思いながらしょうがない奴だなぁと思ってくれたりしたら嬉しい。大切な作品なので、こうして観に来てくれている方が沢山いることを感謝しています」と想いを伝え、舞台挨拶は締め括られた。
映画『南瓜とマヨネーズ』は、大阪・梅田のテアトル梅田で上映中。また、12月23日(土)から京都・九条の京都みなみ会館でも公開される。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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