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胎児の脳を移植され死からよみがえった女性がまだ見ぬ世界を知っていく『哀れなるものたち』がいよいよ劇場公開!

2024年1月23日

©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 

胎児の脳を移植され死からよみがえった女性が、まだ見ぬ世界を知っていく冒険の旅を描く『哀れなるものたち』が1月26日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『哀れなるものたち』…

不幸な若い女性ベラは自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていく。

 

本作は、『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによるゴシック小説を映画化。プロデューサーも務めるストーンが純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを熱演し、天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じる。『女王陛下のお気に入り』『クルエラ』のトニー・マクナマラが脚本を担当。2023年の第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した。

 

©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 

映画『哀れなるものたち』は、1月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、難波のTOHOシネマズなんばなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都や烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

ディズニーより、『哀れなるものたち』の試写会に招待されました。
ヨルゴス・ランティモス監督の作品は、ある特異な環境下で生きる者達が、その特異性に気づき変化していく姿を描く傾向が高い。本作では、ゴシック小説が原作ではあるが、監督の作品性にピッタリとマッチしている。しかも、本作は、メアリー・シェリーによる『フランケンシュタイン』と ジョン・クレランドによる『ある遊女の回想記』をつなげたようなストーリー構成になっており、よくぞエマ・ストーンが初期段階の脚本に興味を持ち、プロデューサーとしても関わっていることに驚かされるばかり。

 

不幸な運命に振り回された女性ベラは身を投げてしまったが、自らの胎児の脳を移植される、という女性版フランケンシュタインとしてよみがえさせられながらも、子どもの感覚によって目の前に映る光景には興味津々。気づけばアイデンティティに目覚め、広い世界に駆け出していく。だが、悪い男に見初められてしまい、宜しくない環境に追い込まれてしまっても、持ち前のインテリジェンスによって自らが望む幸せを掴もうとしていく…こんなストーリーテリングの作品を、よくぞヨルゴス・ランティモスが手掛けたな…と驚くばかり。主人公が置かれた環境が閉鎖的であることがフィーチャーされやすいが、ここまで飛躍する作品をつくるようになったとは…

 

なお、ヨルゴス・ランティモス監督は、次回作として予定されている『AND(仮題)』は、またもやエマ・ストーンとウィレム・デフォーが出演する作品となっているようなので、否が応でも期待せざるを得ない。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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