飼い主に捨てられた犬が“闇堕ち”し復讐に燃える『スラムドッグス』がいよいよ劇場公開!
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捨てられた犬が、ノラ犬たちと出会うことで、最低だと気づいた飼い主に復讐しようとする様子をブラックユーモアを交えて描く『スラムドッグス』が11月17日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『スラムドッグス』は、捨てられた犬が飼い主に復讐を企てる姿を描いたコメディ。犬のレジーはある日、飼い主のダグに家から遠い場所に捨てられてしまう。ピュアなレジーは、これも遊びだと信じて疑わず、家を目指してさまよっていたが、そこで野良犬界のカリスマ、バグと出会い、自分が捨てられたということを知らされる。野良犬になってしまい、飼い主ダグが最低なヤツだということに気づいたレジーは復讐を決意。それに賛同したほかの犬たちも加わり、一同は珍道中を繰り広げる。
本作では、『スパイダーマン スパイダーバース』『LEGO ムービー』のフィル・ロード&クリストファー・ミラーがプロデューサーを務めている。ボーダーテリアのレジーの声をウィル・フェレルが担い、そのほかの犬のボイスキャストは、ボストンテリアのバグにジェイミー・フォックス、オーストラリアンシェパードのマギーにアイラ・フィッシャー、グレートデーンのハンターにランドール・パークが務めた。なお、日本語吹替版では、ボーダー・テリアのレジーをロバートの秋山竜次さん、マギーは同じ名前を持つオーストラリアン・シェパードのマギーさん、森久保祥太郎さんは野良犬界でカリスマ的存在のボストン・テリアのバグ役、津田健次郎さんは心優しきセラピー犬グレート・デーンのハンター役、森川智之さんはレジーの“クソ飼い主”ダグ役に起用されている。
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映画『スラムドッグス』は、11月17日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。
捨てられた犬が野良犬達と徒党を組んで飼い主に復讐する…今なら3Dアニメーションを使っておもしろい作品が制作できそうなところを、あえて実写映画にしたのが意欲的だ。二人の中年女性が繰り広げるアドベンチャーコメディを描いた『バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く』のジョシュ・グリーンバウムが本作を監督しており、或る種の珍道中を描いていることは共通しているが、今作は、あくまで復讐に向かっていくストーリーだ。最初は捨てられたとは思っておらず、野良犬達に諭され、可愛いながらも豹変していく姿には、思わず応援したくなる。とはいえ、復讐相手は飼い主である人間だ。飼い主が”可愛がっている”モノを奪い取る計画であるわけで、ゾッとする話である。これでもか、とブラックユーモアを散りばめながら、観る者を存分に楽しませてくれた。現実の世界では、鴉からの復讐は存在する、とよく聞く話ではあるけれども、可愛がってもらっている、と認識していたペットを良からぬ理由で捨ててしまうと大変なことになってしまうかもしれないな。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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