正義が失われた法廷で香港の人々の為に必死に戦う姿を描いた『毒舌弁護人~正義への戦い~』がいよいよシネマート心斎橋で公開!
©2022 Edko Films Limited, Irresistible Beta Limited, the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved.
法廷弁護士になった元判事が、ある事件を発端に権力闘争に巻きこまれる様を描く『毒舌弁護人~正義への戦い~』が10月27日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開される。
映画『毒舌弁護人~正義への戦い~』…
治安判事ラム・リョンソイは、新しい上司の気分を害したことで職を失ってしまうが、友人の勧めもあり、50代にして新たに法廷弁護士として道を歩み始める。そんなラムがはじめて弁護を担当したのは、とても複雑には見えない単純な児童虐待事件だった。しかし、その事件が思いもよらない展開をみせ、ラムとパートナーの若き女性法廷弁護士のフォン・カークワンは、大きな権力闘争に巻き込まれていく。
本作は、『密告・者』『激戦 ハート・オブ・ファイト』などのダンテ・ラム監督作で脚本を手がけてきた脚本家のジャック・ンの初監督作品。主人公ラム・リョンソイを演じたのは、香港の国民的コメディアンで俳優や映画監督としても活躍するダヨ・ウォン。ハリウッド映画全盛の香港で、香港映画として初めて興収1億香港ドルを突破し、最終的に1.21億香港ドル(約22億円)の大ヒットを記録した。
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映画『毒舌弁護人~正義への戦い~』は、10月27日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開。
香港で近年起こった激動の社会変化を受け、今まで日本でも数多くの作品が公開されてきたアクション映画だけでなく、庶民の生活を描く作品、あるいは社会派作品を鑑賞する方々が増えているようだ。本作の場合、裁判所の判事がリストラを受け、法廷弁護士になったところから描いていく。つまり、大きな力に対して戦おうとする、庶民の味方となっていく姿を描いていく作品だ。とはいえ、最初から”正義の味方”になっていくヒーローを描いてはいない。事なかれ主義として判事の仕事をしており、平穏な日々を送っていた。法廷弁護士として活動するなら、金づるとなるような強い業界の権力者と繋がりたいわけだ。だが、金に目を奪われると、まさに事件に対しても盲目となってしまい、無実の罪を人に着せることになりかねない。一度失敗してしまうと再起するのはたいへんではあるが、本作ではしっかりと一筋の光を見せてくれる。そこからは法廷モノ作品としての醍醐味がしっかりと描かれていた。そこで、弁護士としての”毒舌”を見せつけてくれるので期待して間違いなしだ。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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