SNS「旦那デスノート」の投稿をめぐり、すれ違っていく夫婦の姿が描かれる『犬も食わねどチャーリーは笑う』がいよいよ劇場公開!
(C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
表向きには仲睦まじく見えるがすれ違う夫婦と、綻びかけたふたりが絆を取り戻していく様を描く『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月23日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、ある夫婦の互いにゆずれないバトルをコミカルに描いたブラックコメディ。結婚4年目となる裕次郎と日和は、表向きは仲良し夫婦に見えたが、鈍感な裕次郎に日和は不満を募らせていた。そんな日和が鬱憤を吐き出すツールとして出合ったのが、SNSの「旦那デスノート」だった。そこには世の夫たちが見たら驚がくするであろう、妻たちが投稿する本音の数々が書き込まれていた。ある日、裕次郎はそのSNSの存在を知り、自分について書かれていると思われる投稿を見つけてしまう。書き込んでいるのは、チャーリーというハンドルネームの人物だった。チャーリーとは、裕次郎と日和が飼っているフクロウの名前と同じで…
本作では、裕次郎役を香取慎吾さん、日和役を岸井ゆきのさんが演じるほか、井之脇海さん、的場浩司さん、余貴美子さんらが脇を固める。監督は『箱入り息子の恋』『台風家族』の市井昌秀さんが務めた。
(C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、9月16日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮の kino cinéma神戸国際等で公開。
「だんなデスノート」と呼ばれるオープン型SNSは実在し、書籍化もされている。本作では、その裏側に存在している夫婦の悲喜交々をコミカルに描いたブラックコメディ…だと思っていたら、それだけではなかった。本作で描かれていく「旦那デスノート」のエピソードの数々は共感する方が多いだろうか。普段は会話の少ない夫婦や表面的にはコミュニケーションが出来ていると思っている夫婦は、本作を観ながら笑いながらも、ドキッとしたりパートナーの発言にある真意を探ったりしてしまうかもしれない。だが、この作品をきっかけにパートナーについて深く理解し仲が良くなっていくなら大成功だ。しかし、本作が込めているメッセージはそれだけではない。夫婦を取り囲む登場人物達には様々な要素が取り入られていた。現代の多様性に関することや、社会において様々に蠢いている問題を盛り込み、物語の後半では畳み掛けるように訴求していく。ブラックではあるのだが、しっかりとしたヒューマンコメディドラマに仕上がっていた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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