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フランス革命前夜、庶民に開かれたレストランの誕生秘話描く『デリシュ!』がいよいよ劇場公開!

2022年9月1日

(C)2020 NORD-OUEST FILMS-SND GROUE M6-FRANCE 3 CINEMA-AUVERGNE-RHoNE-ALPES CINEMA-ALTEMIS PRODUCTIONS

 

解雇された宮廷料理人が料理を作る喜びに目覚め、一般人に料理を振る舞う店を開く『デリシュ!』が、9月2日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『デリシュ!』は、フランス革命前夜の18世紀フランスを舞台に、世界で初めてレストランを作った男の実話をもとに描いた人間ドラマ。1789年、宮廷料理人マンスロンは、創作料理「デリシュ」にジャガイモを使用したことで貴族たちの反感を買って解雇され、息子を連れて実家へ帰ることに。ある日、マンスロンのもとに謎めいた女性ルイーズが料理を習いたいと訪ねてくる。彼女の熱意に負けて料理を教えることになったマンスロンは、失っていた料理への情熱を徐々に取り戻していく。やがてマンスロンはルイーズと息子の協力を得て、一般人のために開かれた世界初のレストランを開店する。

https://www.youtube.com/watch?v=o8nvAyUBCV8

 

本作では、マンスロンを『オフィサー・アンド・スパイ』のグレゴリー・ガドゥボワ、ルイーズを『ムースの隠遁」のイザベル・カレが演じる。『ブルー・レクイエム』等の脚本家エリック・ベナールが監督を務めた。

 

(C)2020 NORD-OUEST FILMS-SND GROUE M6-FRANCE 3 CINEMA-AUVERGNE-RHoNE-ALPES CINEMA-ALTEMIS PRODUCTIONS

 

映画『デリシュ!』は、9月日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、京都・烏丸の京都シネマ、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSで公開。

レストラン、と聞くと、一般大衆に広く開かれていながらも気品の高い飲食店といったイメージが強いだろうか。本作を以て改めてレストランの発祥を知ることが出来た。宮廷料理人だった主人のマンスロンが公爵から解雇され、地元に戻って、戦に集う者の休憩所兼宿泊所で料理を提供していく。当時のフランスは、しっかりとした料理は貴族でしか堪能することが出来ず、一般の国民は苦しい日々の営みを耐え凌ぐしかなかった。そんな世の中に対し、レストランという場所を以て、少しでも寛ぎを提供できる場所ができ、料理というものが普及していくのなら十分に意義深いことである。貴族も貴族以外の人も分け隔てなく同じフロアで食事が出来るのは豊かなことではないか。ちょっとしたアイデアが如何様にも人間を変化させていく様子は実におもしろい。これが世界に広がるレストラン文化の起りならば、本作が制作されたことは興味深いと思える一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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