台湾の高校バスケットリーグで兄弟がライバルとして運命の試合に挑む『運命のマッチアップ』がいよいよ劇場公開!
(C)We Are Champions Films Ltd.
バスケットボールの才能を持ちながらも、事故で片耳の聴力を失った兄が、夢を諦めきれず弟とストリートバスケに打ち込み、未来を切り開く様を描く『運命のマッチアップ』が6月24日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『運命のマッチアップ』は、台湾の高校バスケットリーグであるHBLで活躍した実在の兄弟をモデルに、互いを思いながらも別々のチームで優勝を目指す兄弟の成長と仲間たちとの絆を描いた青春スポーツドラマ。バスケの才能に恵まれた兄弟ショウユーとトンハオは、母を早くに亡くし、父とは離れて暮らしている。片耳にハンデを持つショウユーはバスケ部が廃部寸前のグアンチェン高校へと進学し、トンハオはそんな兄を慕いながらも、自身の夢を追って強豪校ユーイン高校にスカウトされる。初めて別々のチームに所属することになった兄弟は、最大のライバルとして運命の試合に臨むが…
本作では、ドラマ「悲しみより、もっと悲しい物語 The Series」のファン・シャオシュンが兄ショウユーを演じ、2019年の第56回金馬奨で最優秀新人俳優賞を受賞した。監督は『光にふれる』『共犯』のチャン・ロンジーが務めている。
(C)We Are Champions Films Ltd.
映画『運命のマッチアップ』は、6月24日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月24日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。
「マンガみたいな面白さ」という表現を、全力の賞賛の言葉として捧げたい。爽快で細やかな心地よい作品だ。
原題は「下半場」。後半戦という意味で、本作の内容を幾重にも表すマルチミーニングになっている。熱心な台湾映画のファンの方なら、昨年の「台湾映画上映&トークイベント」で『ぼくらの後半戦』というタイトルで観賞する機会を得た方もいらっしゃるだろう。
両親が不在の環境で育ち、ストリートバスケに夢中だった兄弟。耳に障害のある兄は廃部寸前のバスケ部のある高校に、兄を慕っていた弟は才能を見出され冷徹なエリート強豪校へと進む。いずれ迎える兄弟対決を予感するこの熱い流れだけで既におもしろいが、スポットライトが当たるのが主役の兄弟だけではないところも素晴らしい。ここぞ!というシーンで「そうだ、ここはお前の出番だ!」というキャラがしっかり活躍する流れがたまらなく、まさに少年漫画のような熱い展開がグイグイとノンストップで展開される。
台湾映画といえば青春映画、と云っても過言ではない程に安定の人気ジャンルだが、本作も他作品に並ぶ清々しさに溢れた爽快な作品。エンドロールまで盛り上がれるハズレなしに広くオススメできる良作だ。
fromNZ2.0@エヌゼット
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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