ジェイコブ・ディランがウェストコースト・ロックの名曲とミュージシャンに敬意をこめて製作したドキュメンタリー『エコー・イン・ザ・キャニオン』がいよいよ劇場公開!
(C)2019 Echo In The Canyon LLC ALL. RIGHTS RESERVED.
豪華ミュージシャンへのインタビューを通し、ウェストコースト・ロックの聖地、ローレル・キャニオンで生まれた名曲の背景や現代の音楽への影響を映しだす『エコー・イン・ザ・キャニオン』が5月27日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『エコー・イン・ザ・キャニオン』は、1960年代から1970年代にかけて多くのミュージシャンが暮らし、互いに刺激を与えあいながら数々の名曲を生んだウェストコースト・ロックの聖地、ローレル・キャニオンを題材にしたドキュメンタリー。ボブ・ディランの息子であるミュージシャンのジェイコブ・ディランが製作と案内役を務め、リンゴ・スター、ブライアン・ウィルソン、エリック・クラプトンら錚々たる顔ぶれのミュージシャンたちへのインタビューを通し、ウェストコースト・ロックの誕生と隆盛をひも解いていく。さらにジェイコブは、ベック、ノラ・ジョーンズ、フィオナ・アップルら当時の音楽に影響を受けた新しい世代のミュージシャンたちと共に、ローレル・キャニオン生まれの名曲たちをアレンジしたトリビュートライブとアルバム制作に挑む。
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映画『エコー・イン・ザ・キャニオン』は、5月27日(金)より全国の劇場で公開。関西では、5月27日(金)より兵庫・尼崎の塚口サンサン劇場と丹波のヱビスシネマ。、6月3日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。
ジェイコブ・ディランが、ベック、レジーナ・スペクター、キャット・パワーと共に、ローレル・キャニオン生まれの楽曲達を披露するトリビュートライブとアルバム制作を中心とした本作。1960年代から1970年代にかけての錚々たる名曲を豪華アーティストと共に紹介し、相対する若手ミュージシャンのラインアップも錚々たるもの。ベテランと若手を繋ぎながら、観る者にとっては豪華すぎるドキュメンタリーである。
ウェストコースト・ロックが誕生する裏側では、ザ・ビートルズの最期があり、その関係性は興味深い。そして、さきがけであるママス&パパスの「夢のカリフォルニア」(California Dreamin’)は、今聴いても刹那さと瑞々しさが溢れる楽曲であると認識させられた。さらには、ビーチ・ボーイズの楽曲には、優しく美しい旋律がある楽曲でありながら、類まれなる才能を持つブライアン・ウィルソンによる卓越したセンスが十分に披露されていると気づく。現代へと続くロックのルーツがローレル・キャニオン生まれの楽曲に備わっている。最終的に、ノラ・ジョーンズやフィオナ・アップル(!!)までもが登場してしまう本作。アメリカにおけるロックの神髄を存分に堪能できるので、劇場に駆けつけるしかない!
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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