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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫ニコ、最期の2年間を描いた『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』がいよいよ劇場公開!

2026年7月14日

©2017 VIVO FILM / TARANTULA

 

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫であり、アンディ・ウォーホルのミューズとして1960年代を風靡したニコの、晩年の2年間をたどる伝記映画『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』が7月17日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』は、アメリカのロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫にして、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルのミューズとして1960年代に一世を風靡したドイツ出身のニコの晩年を描いた音楽伝記ドラマ。1988年に49歳で他界する直前の2年間に焦点を当て、ステージ上の姿と私生活での葛藤を交錯させながら、華やかな伝説の裏側にある孤独と再生をリアルに映し出す。1986年、イギリスで孤独に暮らす40代後半のニコは、過去の名声から距離を置き、新しいマネージャーのリチャードやバンドとともにヨーロッパツアーへ出発する。しかしその旅は、彼女自身の不安定な精神や薬物依存、周囲との軋轢といった問題と向き合う過酷なものとなる。母としての後悔と葛藤を抱くニコは、薬物依存と自殺未遂でフランスの更生施設に収容されている息子アリを引き取り、ツアーに同行させるが…

 

本作では、『未来を生きる君たちへ』のトリーヌ・ディルホムがニコ役で主演を務め、自ら歌唱も務めた。『グレゴリーズ・ガール』のジョン・ゴードン・シンクレアがマネージャーのリチャード役、『4ヶ月、3週と2日』のアナマリア・マリンカがバイオリニストのシルヴィア役で共演。『ミス・マルクス』等で知られるイタリア人女性監督スザンナ・ニッキャレッリがメガホンをとった。2017年の第74回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門にて最優秀作品賞を受賞している。

 

©2017 VIVO FILM / TARANTULA

 

映画『残響のメロディ 魂の放浪者ニコ、最後の旅路』は、7月17日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のkino cinema 心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、兵庫・神戸のkino cinema 神戸国際や洲本の洲本オリオンで公開。なお、7月19日(日)には、kino cinema 心斎橋で15:45の回とテアトル梅田で18:05の回にフォーエヴァー・レコードの東瀬戸悟さんと元クロスビート編集長の荒野政寿を迎え汐月しゅうによるMCにてトークイベントを開催予定。

アンディ・ウォーホルによるバナナのジャケットで知られるアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』のニコの、晩年の2年間をたどる伝記映画である本作。ニコはこのアルバムでヴェルヴェット・アンダーグラウンドの演奏の下、3曲だけリード・ボーカルとして参加し歌っていた。その後のニコは脱退し、『チェルシー・ガール』をはじめソロアルバムを出していたことまではよく知っている。だが、最終的にどのような人生を送っていたか、は知る人ぞ知る、といったところだろうか。当初はコンスタントにアルバムを制作し、自身が演奏するハーモニウムの音色が耳に残る印象的な作品になっていった。だが、その後は所謂低迷期に入ってしまうのは何とも切ない。権利関係でトラブルに巻き込まれたこともあったが、後世のアーティストに評価されていき、日本も含め世界各地でライブを活発に行っていることは記しておきたい。そんな活動の晩年を伝記映画として制作されたのが今作である。なお、資料にある、スザンナ・ニッキャレッリ監督のインタビューによれば、ニコは、晩年にヘロインを止め、自身の息子との関係を再構築したとのこと。アーティストだけでなく、1人の女性としてニコを描くには、最良の時期であっただろうか。アーティストとしての絶頂期をあえて描いていないもかかわらず、突如として迎える死期の直前に幸せな日々を過ごせたことが伝わってくる本作を鑑賞しながら、ニコの真髄を体感してみてはいかがでしょうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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