頑張っている人を沢山キャスティングしよう…『ヘブンズベル』シアターセブンで舞台挨拶開催!
20年前の一家惨殺事件を生き延びた女性が、差出人不明の写真を手がかりに、治外法権の街“エリア4”へ足を踏み入れる様子をコミカルな群像劇を交えて描き出す『ヘブンズベル』が3月21日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開。初日には舞台挨拶が開催された。
映画『ヘブンズベル』は、『ムーンライト・ダイナー』『7WAYS』等でハードボイルドな世界観を貫く神威杏次監督によるサスペンスアクション。20年前の一家惨殺事件を発端に、失われた真実を求める人々の運命が、”エリア4”と呼ばれる無法地帯で交わる様を描く。20年前の一家惨殺事件で生き残った10歳の少女である菜摘。事件では菜摘のほか、その場にいなかったことにされた“3人目の男”だけが生存し、2人組とされた犯人たちは謎の死を遂げた。20年後、成長した菜摘のもとに送り主の分からない1枚の写真が届く。写真の裏に記されたヒントを手がかりに、菜摘は治外法権の街”エリア4”へ向かう。一方、闇組織の女であるリンカは、雇った囚人たちを使い裏金を集める任務に就いていたが、組織に裏切られ命を狙われる。脱獄囚の矢吹と藤川に助けられたリンカは、奪った金を洗浄するため取引場所であるエリア4に足を踏み入れる。主演は、『スモーキー・アンド・ビター』以降、神威監督作品の常連となっている平塚千瑛さん。同じく神威作品常連の中川ミコさん、元”猿岩石”の森脇和成さんらが共演。さらに、神威監督が特撮ドラマに多数出演していた縁から、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の和泉史郎さん、「超新星フラッシュマン」の石渡康浩さん、「王様戦隊キングオージャー」の神里まつりさん、「仮面ライダークウガ」のたなかえりさん、スーツアクターの横山一敏さん、五味涼子さんら特撮作品で活躍してきた面々が出演している。
今回、上映後に平塚千瑛さん、中川ミコさん、本条舞さん、たかはしあいこさん、牧野美千子さん、萩原佐代子さん、南つぐみさん、坂本三成さん、萩田博之さん、蜂谷英昭さん、裏地圭さん、神威杏次監督が登壇。多くの方々が登壇し、賑やかな舞台挨拶が繰り広げられた。

神威監督の作品に携わるのが今回で4作目となる平塚さん。本作では、初めてオープンカーでの車の運転もしており、印象深かった。撮影ではほぼ一発OKを頂いており、実は、レンタカーの店舗でアルバイト経験が大きかったようだ。撮影期間中には、レンタカーを返却するタイミングがあり、率先して対応しており「運転は好きなので、またよろしくお願いいたします」と様々なシチュエーションで即戦力となっている。

主役のバディであるマリコ役として出演した中川さんは、2年半ぶりの来阪を切望していたこから「本当に恋しくて恋しくて、ようやく皆さんとお会いできて、映画を観ていただけたのがほんとに嬉しいです。 ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えていく。撮影後に髪をショートカットにしていたり、様々な事情により痩せていたことを告白したりしながら「ホントに貴重な瞬間…というか、人生の中でも貴重な期間を映像に残しておけることが、今となっては凄く感慨深くて嬉しいこと」と振り返る。

大阪出身である、たかはしあいこさんはオファーを受けた際には妊娠していることが分かり、出演を断ることを考えていた。だが、キャストやスタッフらの協力により撮影に参加できており、感謝せざるを得ない。妊娠7ヶ月であったにもかかわらず、演じており「私の中でも、迷惑かけていないか、ホントに不安で仕方がなかったんですよ」と告白。そんな不安を、和歌山出身の裏地さんが和らげたようだ。

裏地さん自身も関西出身の俳優があまりいない撮影現場に不安があった。神威監督の前作『7WAYS』がシアターセブンで公開された時に鑑賞し、監督にも挨拶しており出演も希望したこともあったが「ホントに呼んでくれたんですね」と驚くばかり。神威監督としては「頑張っている人は今回特に多くキャスティングしよう、としたので、頑張ってもらおう」と発破をかけていた。裏地さんとしては楽しい現場であったことから、次の機会を楽しみにしている。

愛知県出身の本条さんは、頻繁に大阪に来ており、近鉄特急ひのとりを激推し。来週は、名古屋での公開に合わせて舞台挨拶を実施することから、より一層に”ひのとり”旅をオススメしていった。

さらに、大阪出身である南さんは、俳優業の為にバイクの免許を取得し、今作で初めてバイクシーンにチャレンジ。神威監督は女性がバイクに乗って走るシーンを撮りたかったことから、南さんが自前のヘルメットを持参して撮影に挑んだ。現場では大変な出来事もあったようだが、今回の舞台挨拶では明かされず、翌日に持ち越された。

牧野さんは、神威監督作品では、悪役か変わった役ばかりだったが、今作では、初めて良い人の役を演じることになり、喜んでいた。そして、シアターセブンでの舞台挨拶にあたり、十三駅前にある喜八洲総本舗のみたらし団子を楽しみにしており「ホントに美味しいんですよ」と絶賛。

萩原さんも、神威監督作品では変わった役ばかりであることを認識しており「”普通”がない」と漏らしてしまう。また、自身が近眼であることを明かし、スーパー戦隊シリーズ作品に出演していた頃について「立ち回りする時、相手の方が物凄く上手いので、自分が怪我することなく剣を振り回すことが出来ていたんですね。そして、撮影後、相手の方が血を流していたことがあったんですけども…」と告げながらも「 今回は、女優さん(が相手)で、凄く緊張しながらも思いっきりやりました」と面白く語ってもらった。

坂本さんは、冒頭で缶を打つシーンを注目してほしいとお願いし「あれは、蜂谷さんが色々と考えてくれた。最終的には、テグスで…あれが一番緊張しましたね」と振り返り「しかも音が、”パンパンパン!”じゃないんだよ。 ”パン、パパン”みたいな。ちゃんとリズムに合わないと、OK出してくれない」と話し、苦労したことが伝わってくる。最後に、登壇者皆で感謝の気持ちを伝え、舞台挨拶は締め括られた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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