迷える大人たちの希望と再生を描いた物語『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』がいよいよ劇場公開！

2025年10月28日

死後の世界をさまようフランス人歌手が、父の遺言を果たすために母親を捜す青年を見守る『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』が１０月３１日（金）より全国の劇場で拡大公開される。

映画『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』は、迷える大人たちの希望と再生を描いたファンタジードラマ。父のユウゾウの死をきっかけに群馬県高崎市を訪れたハヤトは、離婚した母に思い出のサーフボードを届けてほしいという父からの遺言と、フランス人歌手であるクレアのコンサートチケットを見つける。しかし翌日、来日していたクレアが突然亡くなったことを知る。父の遺言を果たすため、ハヤトは家を出た母を捜す旅に出る。一方、コンサートで訪れた日本で命を落とし、さまよえる魂となったクレアは、死後の世界でユウゾウと出会い、見えない存在としてハヤトの旅を見守ることとなる。

本作は、日本、フランス、シンガポールの合作映画で、群馬県高崎市や千葉県いすみ市で撮影が行われた。フランスの名優カトリーヌ・ドヌーブが主演、竹野内豊さん、堺正章さん、風吹ジュンさんらが共演。クレア役をドヌーブ、ハヤト役を竹之内さん、ユウゾウ役を堺さんがそれぞれ演じる。斎藤工さんと松田聖子さんが共演した『家族のレシピ』も手がけた、シンガポールのエリック・クーが監督を務めた。

映画『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』は、１０月３１日（金）より全国の劇場で拡大公開。関西では、１０月３１日（金）より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のＴＯＨＯシネマズなんば、京都・烏丸の京都シネマ、１０月３１日（金）より、京都・桂川のイオンシネマ京都桂川で公開。

１９６４年のミュージカル映画『シェルブールの雨傘』のヒットで世界的スターの座を掴んだカトリーヌ・ドヌーブが本作では、日本のステージで歌う。そんな姿を観られるだけでも必見の今作。だが、劇中で演じている役、クレアは突然死することから物語は意外な方向へ転がっていく。事態をすぐには飲み込むことが出来ないクレアだが、徐々に状況を理解していく中で、彼女のファンである日本人男性に遭遇するのが本作の妙。彼が生きてきた足跡を辿っていく息子の車に同席して共に旅をしていく！？、不思議なロードムービーでもあるのだ。息子のハヤトにとっては、父親やクレアは勿論見えないはずなのだが、ひょっとして見えてる？と思わざるを得ないシーンとして映し出していくのが本作ならではの演出であろうか。撮影現場では、キャストとスタッフにとって幸せな時間が流れていたのでは？と思わせてくれる。『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』というタイトルの如く、”魂の世界”を独特の視点で描いており、”スピリチュアル”ではなく、心温まるファンタジードラマとして展開しているのが印象的だ。この世とあの世の境目で迷っている大人達を真摯に描いた一作であった。

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