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バイキング一族の長の息子で気弱な少年が、伝説のドラゴン種族“ナイト・フューリー”と絆を育む『ヒックとドラゴン』がいよいよ劇場公開!

2025年9月2日

©2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 

人間とドラゴンが戦いを続ける島で、少年が傷ついたドラゴンと出会い、共生の道を模索する『ヒックとドラゴン』が9月5日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ヒックとドラゴン』は、バイキングとドラゴンが争いを続けてきた島を舞台に、心優しいバイキングの少年と傷ついたドラゴンの交流が、島の未来を大きく変えていく姿を描くアクションアドベンチャー。バイキングの一族が暮らすバーク島では、長年にわたり人間とドラゴンが戦いを繰り広げていた。族長ストイックの息子ヒックは、父のような立派なバイキングになりたいと願っているが、ひ弱で失敗ばかり。発明好きでユーモアや優しさをもちあわせたヒックは、勇敢であることが一人前の証しであるバイキングの世界では、なかなか認められない。ある日、ヒックは自作の投石器で、ドラゴンの中で最も凶暴とされるナイト・フューリーを撃墜する。とどめを刺せば一人前と認めてもらえると勇んだヒックだったが、弱ったドラゴンを目にしてとどめを刺すことはできなかった。傷ついて飛べずにいるそのドラゴンを「トゥース」と名付け、再び飛べるようにと人工の尾翼を開発し、飛行訓練を施すヒック。それはバイキングの掟に反すことだったが、トゥースは徐々に活力を取り戻していき、ヒックとトゥースは強い絆で結ばれていくが…

 

本作は、『シュレック』『野生の島のロズ』等で知られるドリームワークス・アニメーションの代表作『ヒックとドラゴン』を実写映画化。主人公ヒック役は『ブラック・フォン』で注目を集めたメイソン・テムズ。父ストイック役を、アニメ版でも同役の声優を務めたジェラルド・バトラーが担当。監督・脚本は、アニメ版も手がけたディーン・デュボア。撮影は『マトリックス』等で知られるビル・ポープ、音楽もアニメ版と同じジョン・パウエルが担当した。

 

©2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画『ヒックとドラゴン』は、9月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

映画ファンの間では長きにわたって愛されているアニメーション映画『ヒックとドラゴン』シリーズ。今回、遂に実写映画化となったが、本作から観始めても大丈夫であり、なぜ愛されているかも理解することが出来る一作となっている。主人公のヒックは、立派なバイキングになりたいと願っているが、ひ弱で失敗ばかりするけど、決して憎めない勇敢さを秘めている少年。剛力を持ち得なかったとしても、発明好きでユーモアや優しさを持ち合わせているので、やさしさが2020年代のカルチャーシーンにおけるキーワードになっている今だからこそ、受け入れられる主人公像を持ち得ている。そんな彼が出会ったのが、最も凶暴とされるナイト・フューリー。しかし、尾翼が傷つき飛べない状態であった。そこで持ち前の発明で共に飛び立つことでできたヒックの勇敢さにはエールを送っているはずが、翻って観客に向けてエールを送ってもらっているようでもある。また、ナイト・フューリーとの交流こそが、多様な他者と交流をしながら相互理解を深め、寛容性を高めていくことのメタファでもあるように感じられた。そこから絆を育んだ時にこそ、本作における強大な敵と対峙できるのではなかろうか。2020年代におけるアクションアドベンチャー作品として実に誠実な作品であった。アニメーション映画のように、今後も、アニメーション映画の2作目、3作目が実写映画化されていくことを切に願うばかりだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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