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人生は短い。だから気持ちを伝えようー。あの『ユー・ガット・メール』の原点!『シー・ラブズ・ミー』が限定公開!

2019年5月11日

©Joan Marcus

 

1963年にブロードウェイで初演され、トム・ハンクス&メグ・ライアン主演映画『ユー・ガット・メール』のもとになったロマンチックコメディ『シー・ラブズ・ミー』が、5月24日(金)より、大阪・難波のなんばパークスシネマにて限定公開される。

 

『シー・ラブズ・ミー』は、共に香水店で働くアマリアとジョージを主人公にした物語。犬猿の仲にあるふたりは、仕事中もことあるごとに衝突を繰り返し、お互いに折れる様子がない。ところが、ふたりがそれぞれ好意を寄せている匿名の文通相手が、実はお互い同士だったなんて!ついに恋しい文通相手の正体を知ったふたりは、めでたく恋を成就させることができるのだろうか……?

 

©Joan Marcus

 

本作の原作は1937年初演のミクロス・ラズロの『パフューマリー』。『桃色(ピンク)の店』から『ユー・ガット・メール』に至るまで、何度となく、原作として活用されてきた。今回、世界をあっと言わせ批評家から絶賛されたこのトニー賞®受賞ミュージカルを、新たにリマスターした映像で届けられる。

 

©Joan Marcus

 

『シー・ラブズ・ミー』は、5月24日(金)より、関西では、大阪・難波のなんばパークスシネマにて限定公開。

本作は、とても分かりやすいラヴ・コメディ・ミュージカル。このミュージカルは観ているだけでワクワクしてくる。単純な恋愛ではなく、お互い「行き違いまくる」笑いたっぷりの明るく、涙ありのコメディだ。だから観ているこちらも元気が自然と湧いてくる。物語の筋がとても良いので観た後に大作映画を観た時以上の満足感を味わえた。

 

「天気が良いから皆で逃げ出そう」と歌いながら始まる本作は、トニー賞受賞作品なだけあり、最初から私達のハートを掴んで離さない。アマリアとジョージの恋愛が本筋であるが、アルパッドとマラチェック、イローナとスティーブンら彼女たちを取り巻く香水店のオーナー・従業員たちの駆け引きもおもしろい。それぞれのキャラが立ち、どのキャラクターもお互いを殺していない。ジェーン・クラコウスキー扮するアマリアのキュートっぷりは観ている私たちを魅了して止まないし、ニコラス・バラスチの無駄のない演技もとくと堪能したい。しかし特筆すべきは、映画『シャザム』にてシャザム役もしているザッカリー・リーヴァイのコメディ溢れる演技力。能天気だがガラスに近いハートの持ち主であるジョージ役にはザッカリーのもち味である人を傷つけない明るい演技が似合う。演劇だからこその場面転換のギミックも見どころだ。

 

物語は一つの文通広告から始まった。顔の見えない人との文通。膨れ上がる期待と対面する不安。でもその相手がよく知っている人間だとしたら…?この出会いがドラマチックと言わずして、何がドラマチックと言えよう。

from君山

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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