夫を事故で亡くした女性が、第2の人生を歩もうとしていた矢先にタイムトラベルする術を手に入れ、自身と出会う直前の夫と“再会”して恋に落ちる『ファーストキス 1ST KISS』がいよいよ劇場公開！

2025年2月4日

１５年間連れ添い、長らく倦怠期だった夫を事故で亡くした女性が、タイムトラベルの方法を手に入れ、出会う前の若い夫との再会をきっかけに彼との人生を顧みる『ファーストキス 1ST KISS』が２月７日（金）より全国の劇場で公開される。

結婚して１５年になる夫を事故で亡くした硯カンナ。夫の駈とはずっと前から倦怠期が続いており、不仲なままだった。第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする手段を得たカンナは過去に戻り、自分と出会う直前の駈と再会。やはり駈のことが好きだったと気づき、もう一度恋に落ちたカンナは、１５年後に起こる事故から彼を救うことを決意する。

本作は、『花束みたいな恋をした』『怪物』の脚本家である坂元裕二さんと『ラストマイル』『わたしの幸せな結婚』の監督である塚原あゆ子さんが初タッグを組み、オリジナルストーリーで描いた恋愛映画。主人公カンナを松たか子さん、夫の駈をアイドルグループ SixTONESの松村北斗さんが演じ、研究員の駈のことを気にかける大学教授の天馬市郎役でリリー・フランキーさん、駈に恋心を抱く天馬の娘である里津役で吉岡里帆さん、カンナと共に働く美術スタッフの世木杏里役で森七菜さんが共演した。

映画『ファーストキス 1ST KISS』は、２月７日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のＴＯＨＯシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のＴＯＨＯシネマズなんば、京都・二条のＴＯＨＯシネマズ二条や三条のＭＯＶＩＸ京都や七条のＴ・ジョイ京都、神戸・三宮のＯＳシネマズミント神戸等で公開。

坂元裕二さんがタイムトラベルものでラブストーリーを書く…一体どんな物語になるんだろう、と興味津々。まさか、こんなタイムトラベルの仕組みを構築することができるんだ、と驚いた。とはいえ、運命の掛け合わせを表現するなら、こうなるんだろうな、と自然と納得してしまう。タイムトラベルを用いた往年の名作へのオマージュがあることも感じさせるので、細かいディテールにも注目しながら鑑賞するのも一考だ。そこかしらに伏線が敷かれているので、それらが繋がった時に得られる快感も気持ちいい。されど、運命の掛け合わせが上手くいったりいかなかったりするもので、主人公の望み通りにいかないのがなんとも切ない気持ちにさせられてしまう。されど、運命を受け入れるべきか、運命に抗うべきか…タイムトラベルというSF要素がありながら、現実に対峙するストーリーテリングにも感心させられる。描かれているタイムトラベルの手法はアナログ的な斬新さがあり、描かれていないけれど、こんなパターンはどうなの？と新たなアイデアも思い浮かんでしまう。最後まで観終えた後は存分に語り合いたい一作である。

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