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男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェと純真無垢な王妃マリー・アントワネットらの愛と人生がつづられる劇場アニメ『ベルサイユのばら』がいよいよ劇場公開!

2025年1月28日

©池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会

 

18世紀後半のフランスを舞台に、男装の麗人として育てられたオスカルと、隣国から嫁いだ王妃、幼なじみの従者、北欧の知的な伯爵の波乱の人生が交錯する様を描く劇場アニメ『ベルサイユのばら』が1月31日(金)より全国の劇場で公開される。

 

劇場アニメ『ベルサイユのばら』は、革命期のフランスに生きる人々の愛と人生を鮮やかに描き、テレビアニメ版や宝塚歌劇団による舞台版も大ヒットした池田理代子さんの名作漫画を新たに劇場アニメ化。将軍家の跡取りで“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。隣国オーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネット。オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ。容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン。18世紀後半のベルサイユで出会った彼らは、激動の時代に翻弄されながらも、それぞれの人生を懸命に生きぬいていく。

 

本作では、オスカルの声を沢城みゆきさん、マリーの声を平野綾さん、アンドレの声を豊永利行さん、ハンスの声を加藤和樹さんが担当し、宝塚歌劇団出身の俳優である黒木瞳さんがナレーションを務める。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の吉村愛さんが監督、「うる星やつら」の金春智子さんが脚本、「ぬらりひょんの孫」の岡真里子さんがキャラクターデザイン、「進撃の巨人」の澤野弘之さんとKOHTA YAMAMOTOさんが音楽、「呪術廻戦」のMAPPAがアニメーション制作を担当した。

 

©池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会

 

劇場アニメ『ベルサイユのばら』は、1月31日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

池田理代子さんの名作漫画『ベルサイユのばら』。数多くの方に知られている作品であろうが、その詳細までどれだけの方々がご存じであろうか。いわゆる”少女漫画”として扱い、特に触れてこなかった男性もいるのでは。本作を通して、改めてどういった作品であるか知ることが出来る。知ることによって、なぜ『ベルサイユのばら』が愛され続け、宝塚歌劇団によって上演された際には、注目が集まることも納得できるだろう。

 

まずは、「パンがなければ、ケーキ(正確にはブリオッシュ)を食べればいいじゃない」という(本当は彼女自身が発したものではない)セリフが有名な王妃マリー・アントワネットは、どれだけ世間知らずであったか表現されていく。それは、王妃という位置付けにさせらたことによって作り上げられたもの。よくよく考えてみれば、本人が望んでいなかったことも明らかだろうか。そして、男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェが、どれほどに格好良い人物であったことかと思い知られる。こんな人物がリーダーであれば、誰もがついていきたくなる。その上に、オスカルに献身的に仕えてきた平民アンドレ・グランディエのいたたまれなさも感じてしまう。即ち、オスカルとアンドレの関係性がどれだけ尊かろう、と思わずにはいられない。こんなストーリーテリングを以て宝塚歌劇で披露されるならば、好きになってしまうのも納得だ。多様性を受容し優しさが慮られるようになった2020年代中盤を迎えるカルチャー・エンターテインメント業界において本作が製作される意味が十分にあると気づかされる作品であった。

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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