表舞台から姿を消した天才画家が遭遇する悲劇の物語を描く『海の沈黙』がいよいよ劇場公開！

2024年11月18日

表舞台から姿を消した天才画家が、ある事件をきっかけに再び人々の前に現れる『海の沈黙』が１１月２２日（金）より全国の劇場で公開される。

世界的な画家・田村修三の展覧会で作品のひとつが贋作だと判明する事件が起こる。事件の報道が加熱する中、北海道・小樽で女性の死体が発見される。このふたつの事件をつなぐ存在として浮かび上がったのが、新進気鋭の天才画家と称されながら、ある事件をきっかけに人びとの前から姿を消した津山竜次だった。かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻である安奈は小樽へ向かい、二度と会うことはないと思っていた竜次と再会を果たすが…
真の美を求め続ける竜次の思いが、安奈や、竜次に長年仕える謎めいたフィクサーのスイケン、贋作事件を追う美術鑑定の権威・清家、全身刺青の女・牡丹、竜次を慕うバーテンダーのアザミら、それぞれの人びとのドラマと交錯していく。

本作は、「前略おふくろ様」「北の国から」など数々の名作ドラマの脚本を手がけてきた巨匠である倉本聰さんが長年にわたって構想した物語を映画化。『沈まぬ太陽』『Fukushima 50』の若松節朗監督がメガホンをとり、本木雅弘さん、小泉今日子さん、中井貴一さん、石坂浩二さん、仲村トオルさん、清水美砂さんら豪華キャストが共演した。

映画『海の沈黙』は、１１月２２日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、難波のＴＯＨＯシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・三条のＭＯＶＩＸ京都や七条のＴ・ジョイ京都、神戸・三宮のＯＳシネマズミント神戸やシネ・リーブル神戸等で公開。

倉本聰さんによる脚本を本木雅弘さんが主演で、若松節朗さんが監督する作品。どれだけ寡黙でありながらも重厚な人間ドラマが織り重ねられているんだろうか、と察してしまう。本木が演じるのは、寡黙な天才画家。国から多大なる評価を頂く画家にとっても、彼の存在を前にしてはどうすることも出来ない。自らの絵画に施しがなされていたことを知った時には驚愕するだろうし、周囲に及ぶす影響は計り知れないことに気づかされるを巧みなストーリーテリングによって表現されていた。そして、天才と呼ばれる芸術家は、何故これほどまでに自らを追い込んでいくのだろうか。たかが芸術、されど芸術である。周囲にとっては嗜みかもしれないが、自らにとっては身を滅ぼしかねないものであるのは、なんとも儚過ぎるのではないだろうか。とはいえ、芸術家も１人の人間である。様々な感情を沸々と起こしながらも、不器用に表現することしかできず、最終的にはキャンバスにぶつけていくのだ。そこから、人生に１枚だけの名画が誕生するのだろうか。そんな重厚な人間ドラマを最後まで見届けてほしい。

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