かつてロックスターとして一世を風靡した男の再生と、若き歌姫の誕生を描いた音楽ファンタジー『はじまりの日』がいよいよ劇場公開！
©ジジックス・スタジオ
音楽を封印して清掃員として働く元ロックスターが、公園で歌を口ずさむ女性の才能を確信して心動かされる様を、フィルム撮影で抒情的に描く『はじまりの日』が１０月１１日（金）より全国の劇場で公開される。
映画『はじまりの日』は、名古屋を舞台に伝説のロックスターの再生と若き歌姫の誕生を描いた音楽ファンタジー。かつてロックシンガーとして一世を風びした“男”はある事件をきっかけに音楽を封印し、現在はビルの清掃会社で働きながら質素に暮らしている。仕事場とアパートを往復するだけの日々を過ごす彼にとって、かつて自分のファンだった同僚の寺田だけが心を許せる相手だった。男の隣家には会社の同僚である“女”が住んでおり、毎晩のように女と母親の激しいやりとりが聞こえてくる。ある日、公園でひとり口ずさんでいた女の歌声を耳にした男はその才能を確信し、旧知の音楽プロデューサーである矢吹に女の歌を聴くよう頭を下げる。女の可能性を信じたアシスタントの望月によるサポートもあり、女はチャンスをつかんでいく。そして男もまた、自分の歌が他人の心に火を灯すことに気付かされる。
本作は、『名も無い日』『エリカ38』の日比遊一さんが監督・脚本を手がけ、バンドJAYWALKの元ボーカリストである中村耕一さんが主演を務め、ミュージカル舞台でも注目を集めるシンガーの遥海さんがヒロインを演じた。
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映画『はじまりの日』は、１０月１１日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のＭＯＶＩＸ京都、神戸・三宮のＯＳシネマズミント神戸等で公開。
誰もが知っているであろうJAYWALKの元ボーカリストである中村耕一さん。２０１０年に覚せい剤取締法違反（所持）で逮捕され、JAYWALKを脱退。その後の中村さんがどうなったか、多くは知られていないのではないか。東日本大震災の後、ボランティア活動をしたり、ソロ活動を行っていたりしていた。JAYWALK自体は、新メンバーが入ったり脱退したり、バンド名表記が変わったりしながら、現在、改めて中村耕一さんをボーカリストとしてLIVEを行っている。そして、今回の映画に出演だ。まさに自らの人生を体現するような役を演じており、演技を観ていると、真摯に役に向き合っていることがヒシヒシと感じられる。世間からは様々な目で見られることを覚悟した上で、謙虚に生きることを志し、夢を諦めようとする者を見つけたならば、背中を押すべくサポートしていく。過酷な状況に追い込まれたり、人生を踏み外すようなことをしてしまったとしても、本人の努力次第で再生できることを示してくれた。過去の過ちを反省し、けじめをつけて、今と向き合い未来に目を向けることを伝えてくれる作品である。
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- 映画ライター
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