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大切な人に改めて自分の言葉で気持ちを伝えたくなる…『ふれる。』長井龍雪監督と前田拳太郎さんを迎え舞台挨拶付特別試写会開催!

2024年9月20日

同じ島で育ち東京へ移った幼馴染の3人と、彼らを繋いでいた不思議な生物の関わりを描く『ふれる。』が10月4日(金)より全国の劇場で公開される。9月20日(金)には、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田に長井龍雪監督と前田拳太郎さんを迎え、舞台挨拶付特別試写会が開催された。

 

映画『ふれる。』は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』の青春3部作を手がけた監督の長井龍雪さん、脚本家の岡田麿里さん、キャラクターデザインの田中将賀さんが再結集し、不思議な生き物「ふれる」の力で心がつながっている3人の青年の友情を描いたオリジナル長編アニメーション。同じ島で育った幼なじみの小野田秋と祖父江諒と井ノ原優太。20歳になっても親友同士の彼らは、東京の高田馬場で共同生活を始める。口下手な秋はバーでアルバイト、体育会系の諒は不動産会社の営業職、コンプレックスの多い優太は服飾デザインの専門学校生と個性はバラバラだったが、島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーのような謎の力で彼らを結びつけていた。お互いの身体に触れるだけで心の声が聴こえてくるため3人の心はいつもつながっており、そんな関係がずっと続くはずだった。しかし「ふれる」に隠されたもうひとつの力が徐々に明らかになり、3人の友情は大きく揺れ動く。永瀬廉さんが秋、坂東龍汰さんが諒、前田拳太郎さんが優太の声をそれぞれ演じ、白石晴香さん、石見舞菜香さん、皆川猿時さん、津田健次郎さんが共演。また、青春3部作キャストの茅野愛衣さん、櫻井孝宏さん、田村睦心さん、瀬戸麻沙美さん、豊崎愛生さん、小形満さん、水瀬いのりさん、内山昂輝さん、若山詩音さんが出演する。主題歌は数々のヒット曲を生み出してきた人気音楽ユニットYOASOBIが担当した。

 

今回、上映前に長井龍雪監督と前田拳太郎さんが登壇。5年ぶりに来阪して舞台挨拶をすることになった長井監督は「当時から変わらず素敵な街だな」とお気に入り。前田さんは「美味しいごはんが沢山あります。今日も差し入れでたこ焼きが出てきたり豚まんが出てきたり。1日中食べてばっかりです」とくいだおれを満喫しており、今夜は「お好み焼き、粉ものを食べに行きたいな」と楽しみだ。

 

来月の公開日が徐々に近づいている現在、長井監督は「少しずつ実感が湧いてきている」と話す。声優初挑戦の前田さんは「声優をやることが夢だったので、まだ実感がそこまで湧いてなくて…」と正直に話し「フワフワした気持ちでいるんです。ちょっとずつ観てくれる人が感想を書いてくれると、少しずつ実感が湧いてきたら、”自分が声優になったんだぁ”と思えるかな」と楽しみにしている。

 

今回、キャスティングにあたりオーディションを実施しており、長井監督は「(井ノ原)優太君というキャラクターは3人の中でもリアクション等含めアニメっぽい演技することが多い。俳優の中で選ぶのは難しいんじゃないか」と一番不安だったが「そこに見事にはめてくれた。事前に様々な研究した上でオーディションに挑んで頂いた。こちらとしては大助かりだった」と感謝せざるを得ない。前田さん自身が長井監督作品のファンであり「今もこうやって一緒に舞台に立ってお話ししているのが夢のようなんです」と伝え「今回、長井監督の作品に携われるチャンスが来た、と思った。オーディションでも、役作りからしっかり自分の中で試行錯誤しながら考えて挑んだオーディションだった」と振り返る。声優として起用されることになり「自分の声がアニメに流れるのは嬉しいですね。電話がかかってきた時は飛び跳ねて喜びましたね」と感慨深げだ。なお、今年の目標として「声優業に挑戦してみたい」と昨年に掲げていたことがあり「オーディションのことを聞いて、夢をかなえる場所はここだ」と確信し「目標としていた今年に声優として携わった映画が公開されるということが嬉しかったですね」と喜んでいる。

 

 

アフレコされたものを聞いて、長井監督は「オーディションで演技を聞いた上で選んでいるので安心していた」と信頼しており「3人揃って録ることが今回出来た。本当に良かったです」と力説。3人が一緒になってブースの中で収録しており、前田さんは「男子校みたいな雰囲気でアフレコしていたんです。僕は人見知りで、自分から話しかけるのが苦手なタイプではあるんです」と打ち明けながら「2人が沢山話しかけてくれた。僕が一番年下なので甘えてみてた。2人が話しかけてくれたおかげで雰囲気を作ってくれた。今回は3人の幼馴染の雰囲気が大事になってくる作品なので、雰囲気を2人が引っ張っていってくれた。僕も最初から3人の雰囲気に入りやすかった」と思い返し、助けられている。

 

上京物語としても描いている本作。長井監督は「前作が秩父三部作として田舎の話が終わったので、次は上京してみようか」と着想し「前作は姉妹の話だったので、今回は音の子で3人ぐらい入れてみようか」とスタートした。3人の関係性について、前田さんは「リアルでも3人で仲良く話している。その雰囲気をスクリーンから感じ取れるんじゃないかな。楽しみにしてほしい」と期待させていく。そして、「ふれる」という可愛らしいキャラクターについて、長井監督は「本編内では、痛くて触れない設定になっております。痛さを表現するのにトゲがあり、ハリネズミっぽいラフを(総策が監督の)田中(将賀)さんに書いて頂いて、ラフのままフィニッシュまできた」と明かす。

 

 

井ノ原優太を演じた前田さんは「演じる上で、僕の見た目と優太の見た目にギャップがある」と感じ「どういう風に声を作っていこうかな」と模索。また、優太について「普段は卑屈ぎみになってしまったり、コンプレックスがあったりする部分もある」と受けとめていた。自身について「自分の悩みを自身の中で決めつけてしまったり、相手の気持ちを考えすぎてしまったりする部分がある」と認識しており「演技が僕の気持ちとリンクしていたので、大事なシーンでは優太が自分の気持ちを話すシーンに注目して観て頂けたら」と期待している。長井監督は、3人の関係性について「仲が良い感じがフィルムに溢れているので注目して観て頂きたい」という思いと同時に「ふれる、を可愛く見せるために、田中さんを筆頭に作画・音響スタッフ一同で可愛さを追求しております」と注目ポイントを挙げた。

 

最後に、前田さんは、今作について「人と人との繋がりを大切にしている作品です。観終わった後には、自分の大切な人や友達や好きな人に改めて自分の言葉で気持ちを伝えたくなるような優しい作品になっているので、あたたかい気持ちで笑顔で帰って頂けたら」とメッセージ。長井監督は「如何にこの3人が相応しいのか、と言葉を尽くしています。実際に観て頂くことで、言っていることが本当だと確かめて頂ける機会が来たことを嬉しく思っています。心に触れるものがあれば一緒に応援して頂ければ」とお願いし、舞台挨拶を締め括った。

 

映画『ふれる。』は、10月4日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズミント神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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