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ロンドンで民族衣装に身を包んだ姉妹がカンフー修行に励む青春アクション!『ポライト・ソサエティ』がいよいよ劇場公開!

2024年8月20日

©2022 Focus Features LLC. All rights reserved.

 

スタントウーマンを志す、周りから変わり者扱いされている女子高校生が、唯一の理解者だった姉が恋に落ちた富豪のプレイボーイを不審に思い、姉との結婚の裏側に隠された陰謀を暴きだす『ポライト・ソサエティ』が8月23日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ポライト・ソサエティ』は、恐ろしい陰謀に巻き込まれた姉を救うべく立ち上がった少女を主人公に、カラフルな民族衣装に身を包み戦うムスリムの姉妹を活写したイギリス発の青春バトルアクション。ロンドンのムスリム家庭に生まれた高校生リア・カーンはスタントウーマンを目指してカンフーの修行に励んでいるが、学校では変わり者扱いされ、両親からも将来を心配されていた。そんな彼女にとって、芸術家志望の姉リーナが唯一の理解者だ。ある日、リーナが富豪の息子であるプレイボーイと恋に落ち、彼と結婚して海外へ移住することに。彼の一族に不信感を抱いたリアが独自に調査を進めると、リーナとの結婚の裏には驚くべき陰謀が隠されていた。リアは大好きな姉を救うため、友人たちとともに結婚式を阻止するべく立ち上がる。

 

本作では、新星プリヤ・カンサラが主人公リア、テレビドラマ「アンブレラ・アカデミー」のリトゥ・アリヤが姉リーナを演じた。テレビドラマ「絶叫パンクス レディパーツ!」で高く評価された新鋭ニダ・マンズールが長編初監督・脚本を手がけ、英国インディペンデント映画賞最優秀新人脚本家賞を受賞している。

 

©2022 Focus Features LLC. All rights reserved.

 

映画『ポライト・ソサエティ』は、8月23日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

「ポライト・ソサエティ」とは、上流階級とそれに相応しい振る舞いの意味。polite(礼儀正しい・丁寧な)という単語は「他人に対して敬意を持ち、礼儀正しく行動することを強調する」という意味が原義であり、ラテン語の「politus(磨かれた)」にまで遡る。

 

主人公リアは、ロンドンの一般的な家庭で暮らす10代の少女。リアを演じるプリア・カンサラのアクションは、今まで経験がなかったとのことで初々しくアマチュアの雰囲気を醸し出す。まさに、リアの「スタントマンを夢見ているが、まだ何者でもない」姿そのままだ。あくまで、彼女は普通の女子高生だ。それだけに、終盤では彼女の磨かれた必殺技はついに決まるのか?それとも、世の中はそんなに思い通りにいかない、という大人への洗礼を経験するのか?それは見てのお楽しみ。だが、この展開はとても気持ちよかった。

 

インド映画らしい雰囲気もあるが、本作はボリウッド作品ではなくイギリス映画である。イギリスが舞台で、移民がルーツのヒンディー系主人公が活躍するという構図には、名作『ベッカムに恋して』を思い出した。同じく「自分には手の届かない世界の憧れの人を目指して、10代の少女が夢を追う」物語である。今作の悪役はキャラの造形や振る舞いだけでなく、モチベーションも異様な雰囲気が作り込まれていた。過剰な程に突飛なヴィランともいえるが「インド映画にも同じような悪役がいる!」と気づき、妙に納得してしまう。物凄く悪しきキャラクターであれば、倒すに至るカタルシスも増強されていくわけだ。そして、日本語字幕も非常に読みやすく、本作が与える印象の良さを後押ししていたことも記しておきたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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