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高校の新聞部員達が大人達の闇を暴く社会派エンタテインメント『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』がいよいよ劇場公開!

2024年8月6日

©2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

 

憧れの作家を追って同じ高校に進学した女子高校生が、新聞部の新米記者として活動を続けるうちに、新聞と記者の魅力にひかれていく『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』が8月9日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は、高校の新聞部を舞台に、社会の隅から大人たちの闇を暴いていく高校生たちの姿を描いた社会派エンタテインメント。文学オタクな高校1年生の所結衣は、あこがれの若手作家である緑町このはが在籍しているという名門の櫻葉学園高校に入学するが、肝心のこのはが正体不明の存在だということを知る。入部を希望していた文芸部の部長から、入部の条件としてこのはの正体を突き止めてほしいと頼まれ、情報を持っているという新聞部に潜入することに。個性的な部員たちに振り回されながらも新聞部の新米記者として活動するうちに、新聞や記者の仕事の魅力にひかれていく結衣。やがて学園に隠された闇が次第に見えてきたことで、結衣は決断を迫られる。

 

本作では、アイドルグループ「櫻坂46」の藤吉夏鈴さんが映画初主演を務め、『ももいろそらを』『恋は光』の小林啓一監督がメガホンをとった。主人公のトロッ子こと所結衣を藤吉さんが演じ、髙石あかりさん、久間田琳加さん、中井友望さんら注目の若手俳優達が共演。日本大学藝術学部映画学科に在籍していた原案者の宮川彰太郎さんが、高校生のときに考えたアイデアを、大学の授業の課題であったオリジナル映画の企画書にして提出し、それが同学部の非常勤講師を務めていた『アルプススタンドのはしの方』等の企画プロデューサーとして知られる直井卓俊さんの目に留まり、映画化実現に至った。宮川さんの原案をもとに、『辻占恋慕』『さよならエリュマントス』の大野大輔さんが脚本を手がけた。

 

©2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

 

映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は、8月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドや三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

監督デビュー作『ももいろそらを』からノスタルジックな青春映画を手掛け続けてきた小林啓一監督。今回は、大野大輔さんが脚本を手がけけており、彼が自作で仕掛けてきたような”映画をあえて壊す”ような仕掛けをせず、直球で行動していく主人公らの姿を真摯に描いていた。それは、日本大学藝術学部映画学科に在籍していた宮川彰太郎さんが書いた原案がベースになっていることがおもしろいだろうか。じっくりと練り込んだサスペンス映画のような要素を加えた、或る種の”社会派”な青春映画として仕上がっているのは興味深い。元々は、宮川さんが高校3年生の時に世間を騒がせていたアメフト界の“悪質タックル問題”と母校の不祥事から着想を得て作成した企画のようで、私立高校に潜んでいそうな闇を分かりやすくも巧みに描いているのが注目だ。そんな作品に対して、映画初出演にして主役を担った藤吉夏鈴さんによる真っ直ぐな女子高校生の姿は凛々しく、脇を髙石あかりさん、久間田琳加さん、中井友望さんといった活躍中の若手俳優達が並んで共演しているのは頼もしい限り。そこに寄り添うように流れてくるクレナズムによる劇伴が彼女達の背中を押しているように感じられた。喜怒哀楽の感情をたっぷりと詰め込んで、この夏を盛り上げてくれるエンターテインメント作品な社会派青春映画を是非とも体感してみよう。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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