Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

トラウマが人々を狂わせる…!魔女狩りフォークホラー『ナイトサイレン/呪縛』がいよいよ劇場公開!

2024年7月30日

©BFILM s.r.o., moloko film s.r.o., Rozhlas a televizia Slovenska 2022

 

母親の虐待から逃れて、20年間消息を絶っていた女性が村に現れたことで、夏至祭を控えた村人たちが疑念を募らせていく『ナイトサイレン/呪縛』が8月2日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ナイトサイレン/呪縛』は、20年前に少女失踪事件が起きた村を舞台に、現代の魔女狩りを描いたホラー。人里離れた村で暮らす姉妹シャロータとタマラは、母親の虐待から逃れるため入り込んだ森の中で、恐ろしい事故に遭ってしまう。20年後、消息を絶っていたシャロータは、ある出来事をきっかけに村に帰ってくるが、彼女を受け入れる者はいない。夏至祭が近づくなか、過去のトラウマと対峙するシャロータに対して村人たちは疑念を募らせていき、やがて彼女を魔女と疑って迫害するようになる。

 

本作は、チェコスロバキア出身の新鋭テレザ・ヌボトバ監督が手掛け、『プリンセス:ルーパー』のナタリア・ジェルマーニが主演を務め、『アウシュヴィッツ・レポート』のノエル・ツツォルが共演。2022年の第75回ロカルノ国際映画祭で最高賞にあたる金豹賞、シッチェス映画祭2022で最優秀長編ヨーロッパ映画賞を受賞した。

 

©BFILM s.r.o., moloko film s.r.o., Rozhlas a televizia Slovenska 2022

 

映画『ナイトサイレン/呪縛』は、8月2日(金)より全国の劇場で公開。関西では、8月2日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋や京都・烏丸御池のアップリンク京都、8月3日(土)より神戸・元町の元町映画館で公開。

とある村での悲惨な事故によって魔女扱いをされてしまった主人公のシャロータ。ある出来事によって20年ぶりに村に戻って来ざるを得なかったが、魔女扱いをされてしまったことで、いつ襲われるか分からない。だが、そんなシャロータを庇ってくれる者がいたことがせめてもの救いだ。とはいえ、冷静に考えてみると、単なる正義感だけでシャロータを庇うことが出来るのか。翻って自らの身が危険になりかねない。その意図を考えていくと、ストーリーの展開が楽しみになってくる。そして、シャロータが村に戻ってきたのは、夏至祭を迎えようとしている頃。いわゆる”ミッドサマー”だ。アリ・アスター監督の『ミッドサマー』では悍ましい風習が描かれたが、ヨーロッパの人里離れたところにある一部の村では、古くからの奇妙な風習が受け継がれているのかもしれない。本作でも、どう解釈すればよいか難しいならわしが演出されていく。そんな光景を目の当たりにしながら、最終的にシャロータはどのような運命に巻き込まれていくのか。じっくりとスクリーンを見つめてほしい一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts