いつも一緒だった双子の初恋描く『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』がいよいよ劇場公開!
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1999年を舞台に、生来全てをシェアしてきた双子の姉妹が、シェアできない感情を知る夏を描く『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』が6月28日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』は、タイの双子姉妹監督ワンウェーウ&ウェーウワン・ホンウィワットが、初恋に揺れる思春期の双子姉妹を描いた青春ラブストーリー。一卵性双生児として生まれ、ずっと一緒に生きてきた中学生のユーとミー。合わせ鏡のようにそっくりな2人は、食べ放題のレストランも話題の映画も1人分の料金で2人分楽しんだりと双子であることを最大限に利用しながら、どんなことでもシェアして隠し事もせずに同じ人生を歩んできた。1999年の夏、家庭の事情で田舎の祖母の家に身を寄せることになった2人は、マークという魅力的な少年に出会う。シェアすることのできない“初恋”という感情に翻弄され、思いがけない人生の岐路に立たされるユーとミーだったが…
本作は、ドラマやミュージックビデオの監督として活躍してきたホンウィワット姉妹が長編初メガホンをとり、『女神の継承』のバンジョン・ピサンタナクーン監督が製作を担当。新人俳優ティティヤー・ジラポーンシンが主人公ユーとミーを1人2役で演じた。
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映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』は、6月28日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema神戸国際等で公開。
1999年、世間はノストラダムスの大予言や2000年問題に振り回されていた!?結局は、大きな出来事は特に起きず、2024年になっても世界は存在し続けている。社会は何かに振り回され続けるけど、人々の生活はいつものようにあった。本作の主人公であるユーとミーからなる双子の姉妹は、両親の離婚危機を気にしながらも、”ガールズ・ミーツ・ボーイ”な初恋を経験する。生まれた時から離れず、何をするにも一緒になって、2人で分かち合いながら生きてきた姉妹。でも、思春期になれば、徐々に違いもあらわれてきたようだ。そんな時期を迎えた頃、2人は同じ人を好きになってしまい、初めてシェアすることが出来ない感情に戸惑ってしまう。本作では、ユーとミーの揺れ動く感情を切なくもノスタルジックに描いていく。手掛けたのは、一卵性双生児である双子の2人であるワンウェーウ & ウェーウワン・ホンウィワット姉妹による監督コンビ。初恋に対する思いだけでなく、双子ならではの幸せや苦しみといったものをリアリティを以て表現した。そして、ユーとミーを演じたティティヤー・ジラポーンシンは、演技未経験だったにも関わらず、1人で双子の性格を繊細に演じ分けていることに脱帽してしまう。近年の大阪アジアン映画祭で上映されるタイの映画配給会社GDH 559の作品である本作。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』が日本で公開されて以降は見逃せなくなったが、今後もますます注目しておきましょう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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