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極限状態にいる人間の窮屈感を感じ取ってもらえたら…『告白 コンフェッション』生田斗真さんとヤン・イクチュンさんと山下敦弘監督を迎え舞台挨拶開催!

2024年6月1日

登山中に遭難した山岳部OBの男性達が、死を覚悟して過去の犯罪を告白するも、見つけた山小屋で気まずい一夜を過ごす『告白 コンフェッション』が5月31日(金)より全国の劇場で公開中。6月1日(土)には、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田に生田斗真さんとヤン・イクチュンさんと山下敦弘監督を迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『告白 コンフェッション』は、「賭博黙示録カイジ」の福本伸行さんが原作、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじさんが作画を手がけた漫画「告白 コンフェッション」を、『土竜の唄』シリーズの生田斗真さんと『息もできない』のヤン・イクチュンさんのダブル主演で実写映画化。大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生である西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出かけるが、猛吹雪で遭難してしまう。脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信し、16年前に自分がさゆりを殺害したと浅井に告白。自身の犯した罪に苛まれ続けてきたジヨンは苦しみから解放され安堵するが、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留める。親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男。薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つなか、2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。『リンダ リンダ リンダ』『カラオケ行こ!』の山下敦弘監督がメガホンをとった。

 

今回、上映前に生田斗真さんとヤン・イクチュンさんと山下敦弘監督が登壇。笑いの絶えない和やかな舞台挨拶が繰り広げられた。

 

大阪に来ると沢山の差し入れを頂くことがある生田さん。今回は、到着してまずカレーの大盛、串カツ、いか焼きが用意され「おもてなしの心が本当に素晴らしい」と絶賛。よく行く串カツ屋があったり、通天閣を登ったりしたこともあったりと大阪はお気に入りだ。ヤンさんは以前に短い時間ではあるが来阪したことがあり「その時、裏路地の様々な所に行ってみた。人々が自由に生きている日常を目の当たりに出来ました。次回は時間の余裕を以って他の所にも行ってみたいな」と楽しみにしている。かつては大阪に住んでいた山下監督は「10代から20代半ばまで住んでいた。味園ビルが無くなってしまうニュースを聞いて残念だなぁ。いつも大阪に来ると御園ビルの呑み屋に行っていたので…」と寂しそうだ。なお、生田さんは舞台で大阪弁を話す役を演じたことがあり「むっちゃむずかったなぁ」と披露しながら「大阪公演があり、関西の方は関西弁が厳しくいらっしゃる、と聞いていたんですけど、概ね好評を頂いた。映画・舞台で皆さんをお会いする機会がありますが、いつも熱を以って応援して下さる」と親しみがある。

 

 

5年程度かけて企画された本作。シナリオが二転三転したこともあり、初日を迎えた山下監督は「僕の中では、企画自体がチャレンジ。初めてなジャンルの作品だったので、1人でも多くの人に観てほしいな」と正直な気持ちを話す。本作へのオファーについて、生田さんは「ヤン・イクチュンさんと一緒にほぼ2人だけの芝居をさせて頂けるのは凄くワクワクしたこと。ヤン・イクチュンさんとの出会いは僕の中でも大切な時間になり、これからの俳優人生にとっても良い影響を沢山もらったなぁ」と受けとめている。また「イクチュンさんがコンビニの前でお酒を呑む、と聞いた。韓国と日本のコンビニの文化は違う。韓国ではコンビニの前にテーブル等を置いてお酒を呑むらしい。日本と違うので変な感じがあるけど、オンとオフ、自分自身と役の切り替えを自由に行き来しているのが良いなぁ」と影響を受けることになったエピソードを披露していく。これを受け、ヤンさんは「明日一緒に韓国のコンビニ前で呑みましょう」と日本語で生田さんを誘ってしまう。改めて、ヤンさんは今作へのオファーを受けた後にかなりの時間が経過したこともあり心配だったが「僕が約束したことは必ず守る気持ちがあった。様々な変遷があったと思いますが、その過程を見守らせて頂きました」と真摯に話す。撮影の中では苦労や厳しい瞬間が多々あったが「監督や生田さん、スタッフの皆さんにサポートして頂き、キャスティングされた皆がベストを尽くせる環境を作って頂けた」と感謝している。なお、原作では日本人同士の設定であったが、ヤンさんにオファーしたことについて、山下監督は「原作を映画化したいプロデューサーと話しながら、是非イクチュンさんと映画を作りたい、という僕の中のモチベーションがあった。そこから原作の設定を変えていく作業に時間がっかった。コロナ禍を挟み、イクチュンさんとZoomでやりとりしていた」と振り返り「クランクインが決まり、イクチュンさんが来日して衣装合わせ等をしている時に初めて会い、ウルッときました。ようやく会えた」と感慨深かったようだ。なお、Zoomでのやり取りでは作品について話していたが、煙草を吸う時間を持つことにはお互いに気遣ったことも明かした。コロナ禍を経てようやく会えた生田さんは「本当に嬉しかった」と話すと共に「イクチュンさんと初めてお会いでき、握手して『やっと会えたねぇ!』と…」と思い返す。

 

 

役作りにあたって、生田さんは「イクチュンさんと目の前でお芝居のやり取りとしていると、彼が僕の感情を腹の底から引き摺り出してくれるような感覚があった。とても良い影響を毎日もらっていました」と振り返る。ヤンさんは「僕も生田さんと同じ。僕の方がエネルギーを発散する側、生田さんの方が逃げ回る側だった。逃げ回る方はかなりのエネルギーを使う役回りだった。例えば不安感や恐ろしい気持ち等を表現しながら大変だった。その中で相互作用的なエネルギーを発散する関係性があったから、良い映画を作ることが出来た」と自負した。山下監督としては「僕の中では、怖い映画ではあるけど、どこかでチャーミング。2人の魅力をなるべく時には可愛らしく、時には人間臭く、時には無茶苦茶怖く、と二人に相談しながらやっていた」と工夫しており「怖い映画ではあるんですけど、リハをすると笑っちゃうシーンもあった」と現場を楽しんだ。浅井役を演じた生田さんは「役を演じる上では共感等は考えないけど、自分自身がこういう場に出会ってしまったら、どうするだろう、と考えたかもしれない」と一考しながらも、ヤンさんに対して「怖いから、この人が…」と指摘。また、お客さんに向けて「皆さん座っている席から逃げ出したくなるような気持ちになってくれるんじゃないかな、と思っていますので是非没入して映画の世界に浸ってほしい」とメッセージを送る。ヤンさんは「僕は、映画の表面から見えていない部分のストーリーに考えを巡らせ演技に臨みました。見えてない部分こそが役周りの役割の根っこになり得る」と考え「生田さんがどういうリアクションを見せてくれているか、どういう動をしているか、僕は細かく見守っていた。リアクションがあってこそ僕も動ける。おそらく生田さんも同じだった。相手の反応やリアクションに集中してみることに気を遣っていました」と説く。さらに、生田さんのファンがいるを確認し「すいません、生田さんを沢山さわってしまいました」とお茶目にお詫びした。ヒロインには奈緒さんを起用しており、山下監督は「広告で一度ご一緒したことがある。その時から、凄く良い女優さんだなぁ」と印象に残っていたが「でも、引き受けてくれるのかな」と心配ぎみに。だが、快く引き受けてもらいながらも「実は難しい役。背景が描かれていないので、役者さんとしてはやりづらいだろうなぁ」と考慮しており「なぜ殺されたのか。実は3人の関係性は初稿で書いたあった。それを説明し、殺されてしまう経緯を説明せずとも滲み出るように、奈緒さんには難しいことを要求した」と明かす。実は、本編にはないシーンを撮っており「画として撮ってしまうと俳優さんはやりづらいだろうなぁ。シーンとして演技を撮った方がやりやすいかなぁ。シーンとしては7割程度は使っていない」と拘りを話し、生田さんは驚くばかり。ヤンさんも「フィルムで撮る時代だったら、スタッフからバッシングされる」と考慮しており、デジタルならではの撮影を行ったようだ。

 

 

最後に、山下監督は「魅力ある俳優達の魅力を引き出すのが僕の仕事。様々な人の魅力が詰まった凝縮された映画だと思っているので、俳優達の熱量ある演技を楽しんでもらえたら。そういう映画は2回3回観ても面白いと思うので、自信があるので何回も観てもらえたら」とメッセージ。ヤンさんは「この映画の現場は非常に限られた狭い空間だったので、僕達も窮屈な気持ちを味わいながら演じさせて頂きました。これが僕達の演技の重要な要素になっていると思いますので、皆さんも窮屈感を感じ取って頂ければ。窮屈感に基づいて作られたストーリーだと思います。タイトル通り”告白”が制限された空間の中で行われていますので、窮屈感+”息もできない”みたいな映画的な感性が詰まっていますので、楽しんでください」と伝えていく。そして、生田さんは「窮屈な気持ち、人間の極限状態を2人で力を合わせ監督の下で沢山のスタッフと一緒に共に過ごす中で表現したつもりです。皆さんの心の中に今日の映画が残り続けてくれることを祈っております」と思いを伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『告白 コンフェッション』は、5月31日(金)より全国の劇場で公開中。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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