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今なお続く「イエスの方舟」の実態に迫る『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』が関西の劇場でも公開!

2024年3月19日

©TBS

 

テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続けるこれらの本気のドキュメンタリー作品に出会える場として2021年より開催されてきた「TBSドキュメンタリー映画祭2024」が関西の劇場でも3月22日(金)より開催。今回、佐井大紀監督による『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』をピックアップする。

 

映画『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』…

鑑賞後もあなたは、ハーレム教団と呼びますか?
1980年、東京・国分寺市から10人の女性が突如姿を消したと報道される。彼女達を連れ去ったとされる謎の集団「イエスの方舟」、その主催者・千石剛賢は、美しく若い女性を次々と入信させハーレム形成していると世間を騒然とさせた。2年2ヶ月の逃避行の末、千石が不起訴となり事件には一応の終止符が打たれる。しかし彼女たちの共同生活は、45年たった今も続いていた。「宗教法人ではない」と語るその正体とは如何に!?
監督:佐井大紀 出演:千石まさ子、千石恵、千石美砂紀、井上安子、土田尚美、小串恵子、千石朋子、千石成美、鳥越俊太郎、千石剛賢

 

TBSドキュメンタリー映画祭2024」は、関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と京都・烏丸御池のアップリンク京都で3月22日(金)から4月4日(木)まで公開。映画『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』は、シネ・リーブル梅田では3月25日(月)14:20~と4月1日(月)16:00~、アップリンク京都では3月26日(火)14:30~と4月2日(火)16:10~にて上映される。

『日の丸 寺山修司40年目の挑発』『カリスマ 国葬・拳銃・宗教』で街ゆく人々に淡々としながらも挑発的な内容のインタビューを敢行していきながらドキュメンタリーを仕上げてきた佐井大紀監督。今作では、『カリスマ 国葬・拳銃・宗教』で迫っていった「イエスの方舟」に対し、さらに直接的にカメラを向けていった。あくまで、何の偏りもなく「イエスの方舟」の姿を伝えようとしている。イエスの方舟は、主宰者の千石剛賢が開催していた聖書勉強会が母体となった集団。あくまで集団であり、宗教団体ではないという。家庭には居場所がないと感じていた信者が千石の活動に共感し、家庭を捨てて共同生活を始めるようになり…という流れは、小さな集団としては起こりうる可能性はある。その是非は別として。その後、千石の体調が悪化したことと満足な布教活動ができなくなったことを理由に、千石は信者と共に全国を転々としはじめたことから疑惑がうごめいていった訳だが…本作では現在の姿を中心に伝えていく。千石は亡くなり、妻が代表となり、クラブ「シオンの娘」を営みながら共同生活を続けている。あくまで信心しているものだけの集まりであり、周囲に危害を与えている集団ではない。本当に信心しているのだから、宗教的生活は苦痛ではないのだろうけれども、もし脱会したくなるような出来事があったら、その意思を受け入れてくれるのだろうか。現在あるカルト宗教団体の問題を鑑みながら、それだけは気になった…

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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