猫を愛する小説家の自著がスパイ組織の行動と一致していたことで命を狙われる『ARGYLLE/アーガイル』がいよいよ劇場公開!
©Universal Pictures
スパイアクションの人気小説家が、あることをきっかけに空想と現実が曖昧になっていく様を描く『ARGYLLE/アーガイル』が3月1日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ARGYLLE/アーガイル』…
謎のスパイ組織の正体に迫る凄腕エージェント・アーガイルの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」の作者エリー・コンウェイは、愛猫アルフィーと一緒にのんびり過ごす時間を愛する平和主義者。新作の準備を進めている彼女は、アルフィーを連れて列車で移動中に謎の男たちに命を狙われ、エイダンと名乗るスパイに助けられる。やがて、エリーの小説が偶然にも現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことが判明。エリーの空想のはずだった世界と、命を狙われる現実との境界線が曖昧になっていくなか、敵の一歩先を行くべく世界中を駆け巡るエリーだったが…
本作は、『キングスマン』シリーズのマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。作家エリーをブライス・ダラス・ハワード、彼女を救うエイダンをサム・ロックウェル、エリーが描く小説の主人公エージェント・アーガイルをヘンリー・カビルが演じた。そのほか共演にジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソン、シンガーソングライターのデュア・リパら。『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のジェイソン・フックスが脚本を手がけた。
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映画『ARGYLLE/アーガイル』は、3月1日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマやT・ジョイ梅田、難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズミント神戸等で公開。
『キングスマン』シリーズのマシュー・ボーンは、自らが監督する作品では、ほぼ脚本を手掛けているが、本作では久しぶりに脚本には専念していない。とはいえ、自らが書いてきた経験を反映させたかのような人物を主人公にしているのが興味深い。優雅にスパイアクション小説を描く姿は監督の本望だろうか。とはいえ、本物のスパイ活動に巻き込まれていくのは、締め切りに追われる脚本家のメタファーとしても捉えられる。『キングスマン』シリーズで格好良いことをやりたい放題にやり尽くした先に思いついたスパイ映画のアイデアを存分に詰め込みながらも、メタ要素もふんだんにあるので、観る者も飽きさせない。スクリーンに映し出される映像は、これまでの作品以上にカラフルにしていた。そして、アクションを盛り上げていくために欠かせない音楽も重要。テンションを挙げる要素の音楽だけでなく、とある世界的に偉大なバンドの新曲まで盛り込まれており、世界の音楽ファンにとっても涙モノである。マシュー・ボーン監督は、今後も『キック・アス』リブート版3部作といったものが予定されていることが報じられているので、まだまだ斬新なアイデアを楽しみにしておきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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