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盲目の鍼医が怪奇の死を目撃する『梟─フクロウ─』がいよいよ劇場公開!

2024年2月5日

©2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.

 

朝鮮王朝時代の書物に記された奇怪な死を基に、秘密を抱えて宮廷で働く盲目の鍼医が、王の子の死を目撃してしまい闇の中で追われる姿を描きだす『梟─フクロウ─』が2月9日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『梟─フクロウ─』は、17世紀の朝鮮王朝時代に書かれた記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が謎めいた死の真相を暴くため奔走する姿を予測不可能な展開で緊張感たっぷりに描くサスペンススリラー。盲目の天才鍼医ギョンスは病の弟を救うため、誰にも言えない秘密を抱えながら宮廷で働いている。ある夜、ギョンスは王の子の死を“目撃”してしまったことで、おぞましい真実に直面する事態に。追われる身となった彼は、朝日が昇るまでという限られた時間のなか、謎を暴くため闇を駆けるが…

 

本作では、『毒戦 BELIEVER』のリュ・ジュンヨルが主人公ギョンスを演じ、『コンフィデンシャル』シリーズのユ・ヘジンが共演。2023年の第59回大鐘賞映画祭で新人監督賞・脚本賞・編集賞、第44回青龍映画賞で新人監督賞・撮影照明賞・編集賞を受賞するなど、同年の韓国国内映画賞で最多受賞を記録した。

 

©2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & C-JES ENTERTAINMENT & CINEMA DAM DAM. All Rights Reserved.

 

映画『梟─フクロウ─』は、2月9日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

彼が出演することを事前に知っており、というか、まさに、それを期待して鑑賞したのに、最初に登場する場面では「え…? ユ・ヘジン…?」と二度見した。明るい笑顔が爽やかな一流のコメディリリーフ、ユ・ヘジンが出演している作品は、それだけで観たくなる。しかし、今回の彼は、いつもの『顔もセリフも面白いおじさん』ではない。悪逆を尽くす暴虐な君主、強烈なヴィランなのだ。画面に映った途端、もう発散しているオーラから凶悪で、外道の気配しかない。「この人がラスボスだ!」と画力で伝えてくる熱量なのだ。彼の新たな魅力を見られるという点だけでも、本作をお勧めしたい理由には十分だ。

 

…と、悪役について熱く語ってしまいがちだが、本作の主人公は、盲目の鍼士ギョンスだ。目が見えない人物を主役にしたサスペンス映画はこれまでにも名作が多数作られている中で、本作は過去の王道のパターンも踏襲しつつ、前例とは異なる設定も盛り込み、他にはない展開を生み出している。タイトルの『梟─フクロウ─』からイメージできる要素ではあるが、一種の叙述トリック的な設定とツイストする物語の急展開は、最後まで緊張感が絶えない面白さだ。

 

時は1645年、明が滅びて清に権力が移行する時期を描く韓国映画の得意ジャンルの王朝時代劇は安定のクオリティ。「もしかしたら、本当にこれが真実だったのかも?」と思わせる、史実にも矛盾しないようにフィクションを織り交ぜた爽快なフィナーレには唸ってしまった。実際にこのような事件があったとしてもおかしくはないし、この時代の圧政に苦しんだ、声を挙げられなかった民衆たちの思いを汲んだ、静かな糾弾のメッセージを込めた物語なのかもしれない。

 

真夜中に起きた事件を描くため、画面がとても暗いシーンが続く。本当にずっと真っ暗なので、映画館でしっかりと観ることをお勧めしたい。そして、クライマックスの目が眩むような「あの場面」を、スクリーンで浴びて頂きたい。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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