蒸留所を継いだ若き社長が幻のウイスキーの復活を目指して奮闘する『駒田蒸留所へようこそ』がいよいよ劇場公開！

2023年11月7日

亡き父からウィスキー蒸留所を受け継いだ女性が、崖っぷちの蒸留所で幻のウィスキーを復活させ、家族の再生へ導いていく『駒田蒸留所へようこそ』が１１月１０日（金）より全国の劇場で公開される。

映画『駒田蒸留所へようこそ』は、世界からも注目されるジャパニーズウイスキーを題材に、崖っぷち蒸留所を再興させるべく奮闘する女性社長と新米編集者が、家族の絆をつなぐ幻のウイスキーの復活を目指す姿を描いた長編アニメーション。亡き父の跡を継ぎ、家業である「駒田蒸留所」の社長に就任した駒田琉生。経営難に陥った蒸留所の立て直しを図る彼女は、災害の影響で製造できなくなった幻のウイスキー「KOMA」の復活を実現させるべく奮闘する日々を送っていた。そんなある日、自分が本当にやりたいことを見つけられず転職を繰り返してきたニュースサイトの記者である高橋光太郎が、駒田蒸留所を取材に訪れる。

本作では、琉生役で早見沙織さん、光太郎役で小野賢章さん、蒸留所の広報担当で琉生の幼なじみである河端朋子役で内田真礼さん、ニュースサイトの編集長である安元広志役で細谷佳正さんが声の出演。『花咲くいろは』『SHIROBAKO』のP.A.WORKSがアニメーション制作を手がけた。

映画『駒田蒸留所へようこそ』は、１１月１０日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のＴＯＨＯシネマズ梅田や難波のＴＯＨＯシネマズなんば、京都・二条のＴＯＨＯシネマズ二条や三条のＭＯＶＩＸ京都や七条のＴ・ジョイ京都、兵庫・西宮のＴＯＨＯシネマズ西宮ＯＳや神戸のＯＳシネマズ神戸ハーバーランド等で公開。

日本のウィスキー業界が抱えている課題やその他の業界でも同じように抱えている問題を映し出し「お仕事映画」として丁寧に描いている本作。地震の影響で製造できなくなった幻のウイスキーを復活させるべく奮闘する姿を描いており、実際の出来事があったのかな、と思わせてしまう。蒸留所の方に取材した内容を反映しているのだろうと思わせる描き方があり、ウィスキーを呑まない者にとっても惹かれてしまうストーリーテリングの手法がある。ニュースサイトの連載企画に放り込まれる若者をZ世代の人間として描いていくことで、本作がターゲットにしているお客さんも伺えた。そして、親の遺志を受け継いだ娘が社長となり、文字通りに家族を巻き込んで、幻のウイスキーを復活させるためには、どんなトラブルを受けようとも取り組んでいく姿にはヒシヒシと胸を打たれるものがある。最終的には、自らが望んだものでなかったとしても、目の前にある課題を通じて、本質を掴んで仕事に取り組む姿勢を教えてくれた、良き「お仕事映画」であった。

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