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父親の訃報を知った42歳のフリーターが24年間帰っていなかった故郷に向けてヒッチハイクで向かう『658km、陽子の旅』がいよいよ劇場公開!

2023年7月25日

©2023「658km、陽子の旅」製作委員会

 

父の訃報を受け実家までヒッチハイクするヒロインの姿を描く『658km、陽子の旅』が7月28日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『658km、陽子の旅』は、人生にもがき苦しむ女性の東北縦断の旅を描くロードムービー。就職氷河期世代である42歳の独身女性である陽子は、人生を諦めてフリーターとしてなんとなく日々を過ごしてきた。そんなある日、かつて夢への挑戦を反対され20年以上疎遠になっていた父の訃報を受けた彼女は、従兄の茂やその家族とともに、東京から故郷の青森県弘前市まで車で向かうことに。しかし、茂の家族は途中のサービスエリアで子どもが起こしたトラブルに気を取られ、陽子を置き去りにして行ってしまう。所持金もなくヒッチハイクで故郷を目指すことにした陽子は、道中で出会ったさまざまな人たちとの交流によって心を癒されていく。

 

本作では、『#マンホール』『私の男』の熊切和嘉監督と『バベル』の菊地凛子が、2001年の『空の穴』以来22年ぶりにタッグを組んだ。「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM 2019」脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介さんの脚本を原案にしている。共演には竹原ピストルさん、黒沢あすかさん、風吹ジュンさん、オダギリジョーさんら実力派が多く顔を揃えた。

 

©2023「658km、陽子の旅」製作委員会

 

映画『658km、陽子の旅』は、7月28日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

2001年の『空の穴』以来の菊地凛子さんと熊切和嘉監督によるタッグとなった本作。『空の穴』では、明るさもありながら、どこか儚げな妙子というキャラクターを演じた菊地凛子さん。両作品共に、置き去りにされてしまった、という共通点はあるが、本作ではひたすら陰のある役で、どうしようもない状況に追い込まれていく。そんな事態に追い込まれていくキャラクターを熊切監督は描く傾向が大きいが、『空の穴』から20年以上も経て、より深みのあるキャラクターへと変化させていく。この2人だからこそ仕上げられた本作だと思い知らされる。

 

東京から青森県弘前市までの658Kmという途方もない距離の旅路を描いたロードムービーである本作。淡々と描いているようでいて、何かと嫌な出来事に巻き込まれうんざりすることがあり、弘前に着くことができないかもしれないと思いながらも、スクリーンに映し出される心象風景に惹き込まれていく。そこに流し込まれていくアバンギャルドでありながらも陽子の心に寄り添っていくジム・オルーク の音楽も印象的だ。最後まで観終えた時に抱いた感情を大切に持ち帰りたい一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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