前日譚でも、孤児の少女エスターを養子として迎えた家族に惨劇が起きていた…『エスター ファースト・キル』がいよいよ劇場公開!
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可憐な少女が行方不明をきっかけに、狂気的な面を覚醒させた過去を描く『エスター ファースト・キル』が3月31日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『エスター ファースト・キル』は、孤児院から養子として、ある一家に迎え入れられた少女エスターが巻き起こす恐怖を描いたホラー『エスター』のシリーズ第2弾。エスターが孤児院に入る前の前日譚が描かれる。裕福な一家、オルブライト家の一人娘で6歳のエスターが行方不明になってから4年の月日が流れた。ある日、エスターが見つかったという朗報が警察から届けられる。父、母、兄は数年振りの再会という奇跡にこの上ない喜びを感じ、10歳に成長したエスターを迎え入れる。再び4人そろって幸せな生活を送ることができる。家族の誰もがそう思っていたが、4年ぶりに戻ってきたエスターは何かが変わってしまっていた。
本作では、2009年製作の前作では当時12歳で同年代のエスターを演じたイザベル・ファーマンが、25歳で少女エスター役を再び演じるほか、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、マシュー・アーロン・フィンラン、ヒロ・カナガワらが脇を固める。監督は『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』のウィリアム・ブレント・ベルが務めた。
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映画『エスター ファースト・キル』は、3月31日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。
少女エスターの衝撃的な正体を見せつけられた前作の『エスター』。今作では、孤児の少女エスターを養子として迎えたコールマン家で起こる惨劇であった『エスター』の前日譚として、過去にはもっと酷い惨劇が起こっていたことを知らされる。
エスターの正体を知っている現在、過去にはどんな壮絶なことが起こっていたか、気になるばかり。本来のエスターに相応しい場所にいた頃から描かれていくことに納得。そこから巡り巡って、オルブライト家の一人娘であるエスターとして過ごしていく。だが、エスターになったばかりである彼女は万全の状態ではなかった。前作では、完全なる少女としての魅力を放っていたエスターであるが、本作では、失態を見せてしまうことで、本来のエスターを見せてしまうところが興味深い。前作とは違ったエスターの狂気を序盤から見せつけられゾクゾクしてしまう。また、本作では、エスターを迎え入れるオルブライト家からも次第に狂気が見え隠れしていく。また、前作でエスターが見せつけた狂気の由縁がオルブライト家で育てられたことも気づかされる。まさに、エスターが、エスターとして成長していったプロセスを見せつけられた前日譚であった。なお、エスターの前日譚には更なるエピソードがありそうであり、数年後に更なる続編として前日譚が制作されるのか楽しみにしたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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