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コロナ禍でビジネスを続け家族を守る父親の姿を描く『トラの旦那』が第18回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で日本初上映!

2023年3月16日

コロナ禍でビジネスを続け家族を守る父親の姿を描く『トラの旦那』が第18回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で日本初上映された。

 

映画『トラの旦那』…

アッサムの小さな町でレストランを営むジャーンは誠実な男だ。世界的なパンデミックが襲った時、彼は守るべきビジネス、妻子、親、従業員、コミュニティーを抱え、なんとか日々の生活を回していこうと必死に奮闘するが、大きな責任、ままならない現実、プレッシャーに疲れ果てて、酒でストレスを発散するようになる。ジャーンの妻トラは、そんな夫に不満を抱き、パンデミックが身近に迫ってくる不安感の中、イライラを募らせていく。

 

本作を手掛けたリマ・ダス監督は『ブルブルは歌える』で2019年の大阪アジアン映画祭でスペシャル・メンションを受賞している。今作は、トロント国際映画祭で世界初上映された。

 

 

映画『トラの旦那』は、3月18日(土)18:50よりABCホールでも上映。

日本でも様々なインド映画が劇場公開されてきた。本作は、インド映画の中でもかなり少数のアッサム語作品。ボリウッド等に代表される巨大で華やかな作品ではなく、ヒマラヤ山脈の麓であるアッサム州にある町を舞台にした作品だ。本作で描かれているのは、コロナ禍真っ只中の世界の中で、自らが営むレストランの事業を継続しながら、幼い子供達がいる家族を守っていく父親でもある主人公のジャーンの姿を描いていく。コロナ禍は世界中で大なり小なりの影響を与えているわけで、インドにある町レベルでも違いはない。レストランの来客数は現状していき、廃棄せざるを得ない売り物のパン等があり、スタッフらも不安や家族の看病等で休むことも増え、ギリギリの状態だ。とはいえ、子供達はコロナ禍の危うさを多少なりとも感じながらもわんぱくに日々を過ごしていく。ジャーンには様々なストレスが溜まっていき、夜になれば友と共にお酒で発散していく…ということは、タイトルにあるジャーンの妻であるトラも困惑とイライラが溜まってしまう…というところでさらに家族が追い込まれていく状況になり…コロナ禍における様々な喪失感を監督が作品に込めて昇華させ未来に期待を込めている作品であった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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