同棲7年目のカップル描くラブストーリー『コーンフレーク』がシネ・ヌーヴォで公開！
（C）belly roll film
自堕落な恋人と、このままの生活に悩む女性が、ある諍い事が原因でひとりで過ごす夜を描く『コーンフレーク』が２月１１日（土）より大阪・九条のシネ・ヌーヴォで公開される。
映画『コーンフレーク』は、夢と現実に悩んでぶつかり合う２０代後半の同棲カップルをリアルに描いたラブストーリー。同棲７年目になる恋人の裕也と暮らす保険外交員の美保は、音楽の夢を捨てきれず自堕落に生きる裕也との生活に居心地の良さを感じながらも不安を抱えていた。職場の後輩は美保を頼ってばかりで、上司からは嫌味を言われ疲弊する日々。そんなある日、疲れて帰宅した彼女は、裕也がバイト先の後輩・朱里と連絡を取り合っていることを知り、口論の末に彼を家から追い出してしまう。行き場を失った裕也と、家で１人になった美保は、それぞれの夜を過ごすことになるが…
本作は、『ミは未来のミ』の磯部鉄平監督が手掛け、『真夜中モラトリアム』のGONさんが裕也、『オーバーナイトウォーク』の高田怜子さんが美保を演じた。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020」国内長編部門で観客賞を受賞している。
（C）belly roll film
映画『コーンフレーク』は、２月１１日（土）より大阪・九条のシネ・ヌーヴォで公開。
音楽の夢が捨てきれず、フィールドレコーディングに対して光を見出していく男性。我が道を突き進む姿は凛々しいが、それ以外は自堕落に生きている姿を見れば、堅実に保険外交員で生計を立てている女性にとっては、同棲相手としては、困りもの。さらに自分以外の女性に視線が向いていそうな姿を見てしまえば、いてもたってもいられない。だけども、見ないようにしている。お互いに複雑な心境で同棲していたけど、ふとしたきっかけで、２人の関係は崩壊してしまう。でもね、男女の関係は不思議なもの。簡単に切れそうで切れない、一種の愛おしさを以て本作を眺めるように観てしまった。その背景に映る大阪市内の彼方此方が素晴らしく、大阪の青春恋愛映画として未来に向けて残しておきたい作品である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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