コロナ禍で失意のどん底に叩き落とされたサラリーマンが、突如として出現した巨大怪獣に立ち向かう『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』がいよいよシアターセブンで公開!
(C)TEAM BETTER TOMORROW
コロナ禍の影響で転職したサラリーマンが、職場の個性的な面々の中で奮闘する姿を描く『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』が1月21日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開される。
映画『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』は、「トラック野郎」シリーズの鈴木則文監督の愛弟子でもあり、「ウルトラマンギンガ」など特撮作品を多数手がけてきた石井良和監督が、日本特撮の怪獣着ぐるみ文化を後世に伝えたいという信念のもと制作した特撮コメディ。世界が新型コロナウイルスの脅威にさらされた2020年。自称エリートサラリーマンの大木勇造は、リモート生活を謳歌していたさなかに、あっさりとリストラされてしまう。なんとか再就職を果たし、銭ゲバ社長、廃品回収を名乗るゴミ泥棒、着ぐるみの中に引きこもる男など、おかしな面々に囲まれた新たな職場で奮闘する大木。しかし、あまりにも身勝手な同僚たちに振り回され、恋人にもフラれてしまったことから、大木はヤケを起こしてしまう。
本作では、主人公の大木役を『とおいらいめい』の藤田健彦さんが演じるほか、映画初出演となる元「HKT48」の草場愛さん、ウルトラシリーズをはじめ、さまざまな特撮作品に出演した町田政則さんらが顔をそろえる。なお、先日、アメリカのアナザーホール・イン・ザ・ヘッド映画祭2022にてベストファンタジー長編部門の観客賞を受賞し、今回の上映は凱旋上映となった。
(C)TEAM BETTER TOMORROW
映画『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』は、1月21日(土)から1月27日(金)まで、大阪・十三のシアターセブンで公開。
コロナ禍によってリモートワークに突入したら、仕事をさぼっていた人は簡単にバレてリストラ…或る種現実的なエピソードから始まる本作。途方に暮れながらも飛び込んだ転職先は、謎の会社「ギャラクシー紹介」。社員が勝手に事業を起ち上げ、そんなに利益は出てなそうな雰囲気。唯一全うに仕事をしていたのは、家電のリサイクル事業の者だったが、そんな人に限って、実は一番危険な人間だった…こんな変な状況下に陥ってしまう主人公を演じたのは、藤田健彦さん。どちらかといえば、真面目な役柄を持つキャラクターを演じることが多いと感じているが、ここまでコメディ路線に走っている作品でも思い切り演じられるのだから、驚くばかり。そして、日本の特撮ならではの《怪獣着ぐるみ》を後世に伝えるべく、オリジナルの宇宙怪獣を登場させ、なんでもあり作品に仕上げている。こんな混沌の時代だからこそ、喜劇と特撮を絡めた娯楽映画で難しいことを考えず思い切り楽しんでみようではないか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!