ダメ男を引き寄せる4人の女たちの恋愛模様が描かれる『もっと超越した所へ。』がいよいよ劇場公開!
©2022『 もっと超越した所へ。 』製作委員会
4組のカップルに訪れた別れの危機を発端に、予想不可能な物語が繰り広げられていく『もっと超越した所へ。』が10月14日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『もっと超越した所へ。』は、ダメ男を引き寄せる女たちの恋愛模様を描く。2020年、デザイナーの真知子はバンドマン志望の怜人と、元子役でバラエティタレントの鈴はあざとかわいい男子の富と、金髪ギャルの美和はハイテンションなフリーターの泰造と、風俗嬢の七瀬はプライドの高い元子役の慎太郎と付き合っていた。それぞれ彼氏に不満を抱きながらも幸せな日々を過ごす彼女たちだったが、男たちは彼女に甘えて増長し、ついに別れの時がやって来る。
本作では、劇作家の根本宗子さんが脚本・演出を手がけた2015年上演の舞台を、根本さん自ら脚本を担当して映画化。前田敦子さんが主演を務め、前田さん扮する真知子の彼氏である怜人を「Sexy Zone」の菊池風磨さんが演じ、『生きてるだけで、愛。』の趣里さん、『スマホを落としただけなのに』の千葉雄大さん、『サマーフィルムにのって』の伊藤万理華さん、ロックバンド「OKAMOTO’S」のオカモトレイジさんが共演。監督は『傷だらけの悪魔』の山岸聖太さんが務めた。
映画『もっと超越した所へ。』は、10月7日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OS等で公開。
月刊「根本宗子」の舞台を、根本宗子さんが自ら脚本を担当して映画化、というだけで興味津々。本作は、昨今の映画監督がアイデアを思いついて挑戦しようとして実現させなかったようなギミックを、劇作家ならではの手法で見事に「映画」として落とし込んでいることに驚かされてしまう。
今作は、基本的に4組のカップルそれぞれを描いた群像劇である。コロナ禍となった2020年において、クズ男に出会ってしまった4人の女性に対して、共感を覚えてしまった。20代の頃に本作を観たら、この4人のクズ男に対してどこか共通しているところを発見していたかもしれないが、今ならまったく同感できないところだらけ。むしろ、得体の知れない異性に出会ってしまって振り回された経験が頭をよぎってしまった。あの頃、”もっと超越した所へ。”と飛び込んでいたら、ちょっとは人生が変わっていたのかな。…と人生は様々な可能性に満ちている、とも思わせてくれた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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