インド滞在期のザ・ビートルズに迫るドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』がいよいよ劇場公開!
(C)B6B-II FILMS INC. 2020. All rights reserved
通称『ホワイト・アルバム』の製作のためにインドに滞在していたザ・ビートルズとポール・サルツマン監督が、共に過ごした8日間を収めたドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』が9月23日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、ザ・ビートルズが名盤「ザ・ビートルズ」(通称「ホワイト・アルバム」)レコーディングの前に訪れたインドで、偶々彼らと遭遇したポール・サルツマン監督が、当時の模様を振り返りながら製作したドキュメンタリー。1968年、当時23歳のサルツマン監督は失恋の傷を癒すためインドへ渡り、ガンジス川のほとりにあるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのアシュラム(僧院)を訪れる。そこで偶然にもインド滞在中のザ・ビートルズに遭遇したサルツマン監督は、彼らと瞑想を学びながら一緒に過ごした奇跡のような8日間をカメラに収めた。それから50年を経て、サルツマン監督はビートルズ研究の第一人者マーク・ルイソンとともにインドを再訪。「バンガロウ・ビル」のモデルになった人物との出会いや、俳優ミア・ファローの妹プルーデンスに捧げられた「ディア・プルーデンス」誕生秘話などが明かされる。デビッド・リンチが製作総指揮、俳優モーガン・フリーマンがナレーションを担当した。
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映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、9月23日(金)より全国の劇場で公開。関西の劇場では、9月23日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋や京都・烏丸の京都シネマ等で公開。また、10月14日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸でも公開。
ビートルズ史において一つの大きな転換点とも云えるインドで滞在した記憶を、当時偶然にも居合わせた監督と再び思い出のアシュラムを巡るドキュメンタリー。5人目のビートルズと呼ばれる、ブライアン・サミュエル・エプスタインの死後にあたる1968年。初公開となる写真達と共に、滞在中の出来事やメンバー達の飾らない素顔に迫る、ビートルズマニアには垂涎の本作。
彼らが生み出した名盤の中で傑作と呼ばれる「ホワイトアルバム」の名曲達が誕生した瞬間や、気になってしまう当時のメンバー同士の間柄を写真からも十二分に感じ取ることができ、監督の体験談が貴重な数々の思い出を伴って解像度を上げてゆく。中でも、まだサビ部分しか出来上がっていない「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のジョンとポールのセッションやジョージのシタール演奏の話には終始興奮が止まらない。また「The Continuing Story of Bungalow Bill」の元ネタとなったバンガロー・ビル本人へのインタビューも本作ならではの見所のひとつ。リバプールにあるビートルズ博物館「ビートルズストーリー」の内部を、早回しではあるが劇中でサクサクと体験でき、随所に映る数々の展示にも思わず”ちょっとストップ!”と叫びたくなる。劇中では、彼らの楽曲がほとんど流れないので、ビートルズマニアの方はもちろん脳内再生で!そこまでの自信がない!と云う方は、鑑賞の前後に「ホワイトアルバム」を聴いて予習復習することで本作を更に楽しむことができる。
時が経つ毎に様々な角度や解釈から次々と再発掘されてゆくFAB4!「The Beatles」。どのフィルムを観ても、彼らのキャラクターや魅力的な楽曲の数々に、今もなお心踊らされる。現代では、教科書でしか彼らを知らない世代も多い中、どんなキッカケでも彼らのことをどうにか知ってほしい。また、今まで深くは聴いてこなかった、と云う人にも改めてオススメする。そこには、ビートルズマニアには二度とできない、13枚の名盤との初めての出会いが待っているのだから。
from関西キネマ倶楽部
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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