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香港の民主化デモを追い、壮絶な運動を多面的に映す『時代革命』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2022年8月24日

(C)Haven Productions Ltd.

 

逃亡犯条例改正案がきっかけで発生した、香港市民による自由と民主主義の闘いを描く『時代革命』が8月26日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『時代革命』は、2019年に香港で起きた民主化デモの様子を捉えたドキュメンタリー。2019年、中国当局の締め付けによって自由が失われゆく香港で、民主化を求める大規模デモが起きた。発端となったのは、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例改正案」が立法会に提出されたことで、参加者たちは同案の完全撤回や普通選挙の導入などを5大要求として掲げ、6月16日には香港の人口の約3割を占める約200万人にまで参加者数が膨れ上がったという。警察との衝突が激しさを増していく最前線の様子を中心に、リーダー不在ながらもSNSを駆使して機動的に統制されていた実態や、立法会、地下鉄駅、香港中文大学、香港理工大学など各地のデモの様子を約180日間にわたって記録し、大きな運動のうねりを多面的に描き出す。

 

(C)Haven Productions Ltd.

 

映画『時代革命』は、関西では、8月26日(金)より京都・烏丸御池の京都シネマ、8月27日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。神戸・元町の元町映画館でも近日公開予定。

最近、2019年に香港で起きた民主化デモに関するドキュメンタリーが幾つも制作され日本で公開されてきた。香港の劇場で公開することは到底無理だろうが、近隣の国である日本で公開され拝見できる機会があることは貴重だ。その中でも、本作は、総決算的な作品にも感じた。1997年に香港が英国から中国に返還される際、50年間は資本主義を採用し、社会主義の中国と異なる制度が約束されていたことは確かだ。だが、2014年の9月に起きた香港での民主化要求デモ、いわゆる雨傘運動を経た後、2019年に「逃亡犯条例」改定問題が起こってしまう。今作では、以降 に起こったデモについて最前線を中心に追いかけていく。他の作品では端的に捉えられていたものを、点と点を結ぶが如く一連の流れを以て映し出す。コロナ禍と共にデモを起こしづらい状況になってしまったが、2020年6月30日に香港国家安全維持法が公布、施行されてしまった。だが、本作を手掛けたキウイ・チョウ監督は動きを止めない。映画を以て、時代を変えていこうとする。彼の姿や作品はしっかりと追いかけていきたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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