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人間関係に悩んでいる方も観て楽しんで…!『酔うと化け物になる父がつらい』松本穂香さん、渋川清彦さん、久馬歩さんを迎え舞台挨拶開催!

2020年2月21日

飲むと奇行を繰り返す父と新興宗教にはまる母を持つヒロインの毎日のサバイバルと、崩壊寸前の家族に待ち受ける運命をユーモアたっぷりに描き出す『酔うと化け物になる父がつらい』が関西の劇場でも3月13日(金)より公開。2月21日(金)には、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で、松本穂香さん、渋川清彦さん、久馬歩(お~い!久馬/脚本)さんをお迎えして舞台挨拶付き先行上映会を開催が開催された。

 

映画『酔うと化け物になる父がつらい』は、アルコールにおぼれる父を持った菊池真理子の実体験に基づいたコミックエッセイを実写映画化。毎日アルコールにおぼれる父、新興宗教信者の母という一風変わった家庭環境で育ったサキは、普段はおとなしいのに酔うと化け物のように豹変する父の行動に悩まされ、いつしか自分の心にフタをして過ごすようになっていた。そんな自分とは正反対に明るく活発な妹や、学生時代からの親友に支えられながら、サキは家族の崩壊を漫画として笑い話に昇華することでなんとか毎日を生きていた。そんなある日、父に病気が見つかってしまい…
本作では、主人公のサキ役を松本穂香さん、父・トシフミ役を渋川清彦さんが演じ、ともさかりえさん、今泉佑唯さん、恒松祐里さん、濱正悟さん、浜野謙太さんらが脇を固める。監督は『』、ドラマ『きのう何食べた?』の片桐健滋さんが務める。

 

上映前に、松本穂香さん、渋川清彦さん、久馬歩(お~い!久馬/脚本)さんが登壇。主演作品が3本目となり、昨年以来の大阪凱旋となった松本さんは、ご家族や親友の方々が観に来てくれていることを喜んでいる。

 

原作を読んだ久馬さんは、POPなタイトルにイラストも可愛いくお気に入り。だが、実話であるため「書く時に嘘がつけない。ウチの親父もプチ化け物で、呑んだら暴れていた」と自身の過去を思い浮かべ、懐かしんだ。さらに「よく玄関で寝ていました。一度、僕の学校に原チャリで乗り込んできたことがある。ピンクの原チャリで運動場を走り回っていた親父でした」とまで明かす。主人公のサキを演じた松本さんは「彼女はずっとモヤモヤを抱えて生きている」と受けとめ、重い空気をずっと抱えるようにしていく。だが、変な意識を持たず、監督に任せていった。実際にお酒を呑みながら撮影に挑んだ渋川さんは「役作りではなく好奇心です」と漏らす。助監督時代から片桐監督を知っており「台詞が多くないので、監督に『呑みながら演じてもいいかな』と聞いたら応じてくれた」と喜んだが「緊張するし”台詞も云わなきゃ”という意識もある。みんながしっかり仕事しているので酔えなかったですね」と誠実に語る。これを受け、久馬さんも「僕も呑みながら書いたら良かったなぁ」と羨ましがった。

 

松本さんと渋川さんは初共演となった本作。現場では、あまり話さず挨拶程度だった。松本さんは「あまり話さないほうが良いんだろうな」と役柄を意識し、渋川さんも「サキから明るい雰囲気は出てこないですもんね」と理解している。笑っている姿を思い返してみたが、松本さんから「嘘で笑っていたり、最後に笑っているところがあったり」と挙げられ、申し訳なさそうだった。とはいえ、現場の佇まいについてはよく見ており、感心している。サキの妹役を演じた今泉さんは映画初出演。緊張している彼女の姿を見た松本さんは、余裕をもってもらうために話しかけていき、お互いの関係性を構築していった。なお、ともさかりえさんと渋川さんは、1998年のドラマ「きらきらひかる」でカップルとして共演しており、夫婦としての共演を楽しんだ。

 

完成した作品を観て、久馬さんは「2人とも素晴らしい」と称え「このタイトルには”嫌い”がない。父が嫌いだと簡単な話になる。”つらい”には切なさもある」とコメント。実は、1度だけ撮影現場に伺ったが「後半のシリアスなシーンでお二人は集中していて、気まずくてコッソリ帰りました。豚まんとか持っていこうかと考えていたけど、暗くなりそうで」と遠慮していた。現場を見て本作を鑑賞し「よく出来上がっていました。原作者の菊池さんも号泣されていました」と満足している。松本さんは「後半のサキがお父さんに気持ちをぶつけるシーンは、観ていて辛い気持ちになりました」と打ち明け、渋川さんも「ピリッとした空気で重かった。1カットで気持ちが繋がって、松本さんの気持ちが爆発したのが良かったですね」と共感。これを受け、松本さんは「撮りながら泣いてくれてたのは嬉しかった。初めての経験でした」と振り返った。

 

最後に、久馬さんは「皆さんの周りにも何かに依存されている方がいるかもしれませんが、役に立てば」と願っており、渋川さんも「世間は騒がしいですが、映画を観ている間は楽しんで下さい」と思いを伝えていく。松本さんは「この映画は、難しい親子関係のお話です。人間関係で悩んでいる方もいらっしゃると思いますので、そんな方にも観て頂きたい映画になっているので、公開したら映画館で観て頂けたら嬉しいです」と本公開に向けた期待を込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『酔うと化け物になる父がつらい』は、3月13日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都のT・ジョイ京都、3月20日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸をはじめ、全国の劇場で公開。

酔うと化け物になる父とだけあって、酔わなければ化け物ではない。 街を歩けば募金もするし、他人への気遣いも人並みにできる。憎いけど、どこか憎みきれないもどかしさが主人公のサキや鑑賞者を苦しめていく。

 

辛い題材とは裏腹に、作品の持つ明るさが特徴的である。多少の暗い展開であれば、清爽に描いてみせるため、不快感がさほど残らない。軽快な音楽に合わせてコメディ調で描かれていき、コミックエッセイの実写化らしい漫画の吹き出しを使った感情の描写も斬新だ。

 

見放してしまえば楽になるが、どこか面倒を見てやらないといけないと思わせる哀愁漂う父を、渋川清彦さんが熱演。主人公のサキを松本穂香さんが演じ、サキの妹役を元欅坂46の今泉佑唯さんが演じた。今泉佑唯さんは欅坂46の脱退後、舞台、映画と多岐に渡って活躍しており、本作では彼女の受け芝居の成長ぶりがうかがえる。今後、彼女が活躍する姿から目が離せない。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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