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ロサンゼルスのサンフェルナンド・バレーを舞台に25歳の写真技師アシスタントと15歳の高校生による恋模様を描く『リコリス・ピザ』がいよいよ劇場公開!

2022年6月28日

(C)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

 

1970年代のサンフェルナンド・バレーを舞台に、写真技師アシスタントと高校生の恋を描く『リコリス・ピザ』が7月1日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『リコリス・ピザ』は、1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に描いた青春物語。1973年、ハリウッド近郊。高校生のゲイリーは、ある日、年上の撮影技師アラナに恋をする。ゲイリーは“運命の出会いだ”と告白しても、アラナは相手にせず流してしまう。しかし、反発しながらも共に過ごすうちに、ふたりの距離は少しずつ近づいていく。

 

本作は、『マグノリア』でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したほか、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭の全てで監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン監督が、自身の出世作『ブギーナイツ』と同じサンフェルナンド・バレーを舞台に描いた。サンフェルナンド・バレー出身の3人姉妹バンドHAIM(ハイム)のアラナ・ハイムがアラナ役を務め、長編映画に初主演。また、アンダーソン監督がデビュー作の『ハードエイト』から『ブギーナイツ』『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』など多くの作品でタッグを組んだ故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンが、ゲイリー役を務めて映画初出演で初主演を飾っている。主演の2人のほか、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディらが出演。音楽は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以降のポール・トーマス・アンダーソン作品すべてを手がけているレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当。2022年の第94回アカデミー賞で作品、監督、脚本の3部門にノミネートした。

 

(C)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

 

映画『リコリス・ピザ』は、7月1日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

アメリカで大衆からの人気を集めてきたバンドであるHAIMの末っ子であるアラナ・ハイムが映画に出演(さらには姉2人や両親も出演)、というだけでも注目してきた本作。相対するのは、名優フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマン。若き才能同士が恋愛でぶつかり合いになるかと思いきや、お互いに不器用で愛おしささえ感じてしまった。

 

クーパー・ホフマン演じる15歳の高校生ゲイリー・ヴァレンタインは子役として活躍中。アラナ・ハイム演じる25歳のアラナ・ケインは将来が見えずにいながらカメラマンのアシスタントをやっていた。普通は出会わなさそうな二人だが、高校の写真撮影でゲイリーが一目惚れしてしまう。お互いの価値観は明らかに違っていそうだが、付き合おうとするならばお互いに不器用さが際立っていく。擦れ違いはいくらでも起こってしまうが、お互いの思いは近づいていく。そこに寄り添っていくのが1960年代~1970年代の楽曲達。ロック、ソウル、ジャズといった様々なジャンルの楽曲を起用し、当時のアメリカを表現していた。最終的には音楽が相まって刹那ささえ感じてしまう。年齢差10歳、という或る種の歪さを伴いながら、不器用な恋を本作は描いており、観る者によって思い出す頃は違うだろうが、”あの頃”を思い出してしまう作品に仕上がっていた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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