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自分だったら、どの人物に当てはまるか、自分の居場所はどこかな、と一度考えてもらえたら…『連鎖』キム・デミョンさんに聞く!

2022年4月3日

農村で穏やかに暮らしていた、30代で8歳ほどの知能の青年が祭りをきっかけに少女と親しくなるが、やがてふたりの友情が負の連鎖を生み出してしまう様を描く『連鎖』が全国の劇場で4月8日(金)から公開。今回、キム・デミョンさんにインタビューを行った。

 

映画『連鎖』は、韓国ドラマ「賢い医師生活」のキム・デミョンさんが主演を務め、知的障害者の青年と父親を捜す少女の友情が思わぬ負の連鎖を引き起こす様子を描いたヒューマンドラマ。田舎町の精米所を働く青年ソック。30代だが8歳ほどの知能しかない彼は、周囲の人々に協力してもらいながら平穏に暮らしていた。そんなある日、ソックは父親を捜すひとりの少女ウンジと出会う。ソックとウンジは友だちとして特別な絆で結ばれていくが…
共演は『シークレット』のソン・ユナさん、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のキム・ウィソンさん。

 

本作の脚本を読んだ際には、重く難しい物語だと感じたキム・デミョンさん。だが「大事なメッセージを丁寧に作っていって、観客の皆さんに伝えたい」と願い、役作りに力を入れた。主人公青年ソックを演じるにあたり、彼とと似たような状況にある方々が通っている学校や施設に伺い、様々な方や指導する先生たちと話をしている。「キャラクターを間違えて解釈すると、傷つけるかもしれない。アドバイスを沢山頂くことが大事だ」と受けとめ、ソックのような方達が作った映画を鑑賞して更に彼等を理解し、演技やキャラクター作りに反映していった。

 

少女ウンジを演じたチョン・チェウンさんとの共演について「彼女にとっては初めての演技でした。他の舞台でも演技経験が多くなくとも、初めてだからこそ、この人なら十分にちゃんと演じられそうだ」と信頼。毎回成長していることが目に見えていったので「楽しかった。俳優としても大きな刺激をもらいました」と喜びの連続がある撮影現場となった。なお、本作を手掛けたキム・ジョンシク監督は今作が長編映画デビュー作。コミュニケーションを取ることを大事にしており、監督が求める演技だけでアピールするのではなく、キム・デミョンさんの意見を聞き取ってもらい、一緒にキャラクター作りをすることができ、感謝していた。

 

2018年に釜山国際映画祭の正式招待作品となり、2020年に韓国で公開された本作が、いよいよ日本でも公開される。キム・デミョンさんも喜んでおり「映画を観た後には、自分だったら、映画の人物の中で、どの人物に当てはまるか、自分の居場所はどこかな、を一度考えてもらったら、嬉しいです」とお客さんの反応を楽しみにしていた。

 

映画『連鎖』は、4月8日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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