本国イギリスの熱狂的なファンのクラウドファンディングによって制作されたエピソードを再編集した日本語劇場版『サンダーバード55／GOGO』がいよいよ劇場公開！

2022年1月4日

放送当時は音声ドラマとして書かれた脚本を基に、イギリスでクラウドファンディングで製作された３つのエピソードを日本用に独自に編集した特別版を上映する日本語劇場版『サンダーバード55／GOGO』が２０２２年１月７日（金）劇場上映開始／１月８日（土）オンライン上映開始される。

日本語劇場版『サンダーバード55／GOGO』は、１９６０年代にイギリスで制作され世界中で愛され続けてきた特撮人形劇「サンダーバード」の新作エピソード３話を劇場上映。当時ラジオドラマとして書かれた３つのエピソードを、イギリスの熱狂的ファンによるクラウドファンディングを経て、オリジナルの撮影手法を完全再現して映像化した。トレイシー家とペネロープの出会いから国際救助隊の本格始動までを描いた「サンダーバード登場」、雪男に襲われた人々を救助するためエベレストへ向かったペネロープたちが宿敵フッドの罠により絶体絶命の危機に陥る「雪男の恐怖」、連続強盗犯に狙われたペネロープを救うべく奔走する国際救助隊の戦いを描く「大豪邸、襲撃」の３話を基に構成。［配給：東北新社／STAR CHANNEL MOVIES］

日本語上映版は、日本映画界を代表する特撮監督の樋口真嗣さんが日本公開用に構成を担当し、ポスタービジュアルを「機動戦士ガンダム」メカデザインの大河原邦男が描き下ろした。声優は満島ひかりさん、井上和彦さん、大塚芳忠さん、立木文彦さんらが務めた。

日本語劇場版『サンダーバード55／GOGO』は、２０２２年１月７日（金）劇場上映開始／１月８日（土）オンライン上映開始。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のＭＯＶＩＸ京都、神戸のＯＳシネマズ神戸ハーバーランドや神戸国際松竹などで公開。

「サンダーバード」が２０２０年代を迎えた今、『サンダーバード55/GOGO』として復活！本企画自体にも驚かされるが、驚くべきは復活の経緯。昨今リメイクやリブートという形で往年の名作が、新たな技術をもって復活する傾向にある。本作は、全盛期の美術や技術などを可能な限りそのままの形で再現しようとしているのだから、おもしろい。現代なら更に迫力があるように見せられるという場面も、当時を再現する為に、うまく作り過ぎないように調整している。この徹底ぶりに舌を巻かざるを得ない。

どのような意図で制作したのか、どういった作品でどんな人物やマシンが登場するのか、とても親切に紹介してくれる本作は、往年のファンだけでなく、サンダーバードを知らない世代にとっても「サンダーバードってこういう作品だった」ということを知ることができる“新体験”となっていた。そして、「サンダーバード」が用いたスーパーマリオネーションと呼ばれる特撮人形劇の撮影手法は『ネビュラ・75』という新たなシリーズに引き継がれ、２０２０年より新作が制作されている。本作は、「サンダーバード」が決して過去のものではなく現在進行形の作品だと教えてくれる新作映画だ。

fromネジムラ89

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