13人の若者達の人生が複雑に絡み合った青春群像劇『スパゲティコード・ラブ』がいよいよ劇場公開!
(C)『スパゲティコード・ラブ』製作委員会
多種多様な13人の登場人物達を中心に、それぞれの行動が、交差しあい、予想もつかない展開をしていく『スパゲティコード・ラブ』が11月26日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『スパゲティコード・ラブ』は、愛を模索する13人の若者達の生き方が複雑に連鎖していく様子を、エモーショナルでスタイリッシュな映像で描いた青春群像劇。フードデリバリーの配達員として働く羽田天は、大好きなアイドルへの思いに区切りをつけるため、配達1000回を目指している。シンガーソングライターの夢を諦めた桜庭心は、苦手な友だちとダラダラ過ごしている。大森慎吾はフェイスブックの友だちが5000人を超えるが、本当の友だちはいない。東京をさまよう13人の若者たちの行動が複雑に絡み合い、物語は思いも寄らぬ方向へと転がっていく。
本作には、『夏、至るころ』の倉悠貴さん、『ロマンスドール』の三浦透子さん、『渇き。』の清水尋也さんらが出演。ミュージックビデオやテレビCMなどを手がけてきた映像クリエイターの丸山健志さんが長編初メガホンをとった。
(C)『スパゲティコード・ラブ』製作委員会
映画『スパゲティコード・ラブ』は、11月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、京都・七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
タイトルにある「スパゲティコード」は、コンピュータ上で動くプログラムにおいて、命令の実行順が複雑に入り組んでいたり、遠く離れた関連性の薄そうなコード間で共通の変数が使われていたるする等、処理の流れや構造が把握しにくい見通しの悪い状態になっているプログラムのことを指す。まさに本作のような登場人物が多く複雑に人間関係が絡み合っていく群像劇を象徴する言葉である。東京で生きていこうと必死にもがいている13人の若者達は、皆が自分の人生は自分が主人公の物語だと思っていたい。だが、実際は誰かにすがっていたかったり、自身の力に失望していたりする。落ち込むところまで落ち込んでいくが、這い上がるためには、スパゲティコードの中にある見えない糸の端切れを掴むことかもしれない。そして、もう一方の端切れを持っているのは意外と近くにいるかも。そこにある多様な愛の形を本作は描いている。今作を観た若者は誰かに自信を重ねたりするだろうか。かつて若者だった成熟した大人は若かりし頃を思い返しながら、遠き日々に思いを馳せることもあるだろうか。趣深いエモーショナルな一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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