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人生は山あり谷あり、曲がり角にも直面することがありますよ…『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』主演のイヴァナ・ウォンさんに聞く!

2021年10月27日

恋人に裏切られ、仕事も失うという最悪の状況から一念発起してバスのドライバーとして再出発する女性の姿を描く『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』が10月29日(金)より関西の劇場でも公開。今回、主演のイヴァナ・ウォンさんにインタビューを行った。

 

映画『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』は、恋人に裏切られ仕事まで失った女性が、バス運転手として人生を挽回していく姿を描いた香港発のヒューマンドラマ。ソックは恋人ジーコウが経営するチリソース店で懸命に働きながら、平穏な日々を送っていた。しかしソックとジーコウの前にケイケイという女性が現れたことから、2人はすれ違い始める。やがてソックはジーコウとケイケイの浮気現場に遭遇し、彼のもとを離れることに。幼い頃からの夢だったバス運転手として新たな生活をスタートしたソックは、徐々に穏やかな日常を取り戻していく。そんなある日、ソックはケイケイの元恋人だというレイ・ザンマンから、ケイケイの浮気に対する復讐話を持ち掛けられる。女優としても活躍する人気シンガーソングライターのイヴァナ・ウォンさんが主人公ソックを好演。監督・脚本は、香港に生きる男女のラブストーリーを多く手がけてきたパトリック・コンさん。

 

イヴァナ・ウォンさんが本作で主役のソック役を演じるにあたり、大型バスの運転免許証を取得する必要があり「一生懸命に時間を費やし勉強して最終的に免許を取ることが出来ました」と出演できたことが感慨深い。そして、その後、初めて脚本を読み、時間をかけて共演相手や監督と共に役柄について議論を重ねた。ソックを演じる上では役柄については「非常に純粋。そして、単純ではありますが、芯の強い女性」だと分析。このキャラクターの個性を踏まえ「ドラマの中で様々な問題に直面しどういう風に対処するのか、或いは、どういう風に行動していくのか。キャラクターに全て表れる」と理解していく。善良な人物でもあるため、彼女の気持ちをストレートに表現していった。感情表現が豊かで様々な人物に出会っていくが「純粋で芯の強い部分をリアルに表して対処していこう」と果敢に挑んでいく。

©2020 Media Asia Film Production Limited. All Rights Reserved.

 

もし、ソックが現実に存在したら会って話してみたいと願うイヴァナ・ウォンさん。「私自身と似ているところがけっこうあります。ひょっとしたら私よりも冷静であるかもしれない。彼女は特別な女の子ではない。ごく普通の女の子なんですよね」と親近感を抱いており「彼女は純真さを持っていますよね」と話す。平凡な日常生活の中で複雑な出来事や人物に直面する姿を見て「彼女にとっては大きな障壁になります。にもかかわらず、彼女が持つ純真さと芯の強さを以て対処します。私よりも冷静だな」と実感。ソックの物語を通して「私達は、様々な登場人物に出会い、自分の人生を彼等と共に歩んでいく気持ちになります。平凡な生活の中にも時には山あり谷あり」と教えられた。

©2020 Media Asia Film Production Limited. All Rights Reserved.

 

本作のようなコメディ映画に出演することを好んでおり、今作ではレイ・ザンマンを演じたフィリップ・キョンさんとの共演を楽しんだ。また、大型バスの運転席に座り、乗客が続々とバスに乗ってくるシーンがあるため「リハーサルでは、運転を指導してくれる先生がいますが、本番の撮影では先生はいません。自分はプロの運転手になりきって演じています」と印象深い。また、とある結婚式会場でのトイレの中で大喧嘩するシーンについて「女性2人が凄いエネルギーと感情を以てシーンに臨んでいます」と明かしたり、あるサプライズを起こそうとするシーンについて「最初は喜ばそうとしていたが、目の前の状況に出くわし心を傷つけられて悲しくなる」と振り返ったりしながら、情感豊かに印象深いシーンを挙げた。

©2020 Media Asia Film Production Limited. All Rights Reserved.

 

ソックの姿を通して「我々の周りにいる多くの方が似たような問題に直面している。どうすべきか、立ち向かっていくのか、前向きに進んでいくのか、を描いています」と受けとめているイヴァナ・ウォンさん。「人生は山あり谷あり、曲がり角にも直面することがありますよ」という本作が込めているメッセージについて「映画を観る皆さん全員に通じるものだと思います。私もこの映画を観ている皆さんに一種の祝福を送っています。映画を観ながら皆さんが光や希望を感じてもらえたら」と願っている。

©2020 Media Asia Film Production Limited. All Rights Reserved.

 

これまで、ずっとコメディ映画に出演しており「コメディ映画以外の役もやってみたい。重たい演技もしたい」と感じる時があったが、現在は「コロナ禍で皆の生活が大変で疲れ切っているので、皆が求めているのは解放。劇場で映画を観てリラックスしたり癒されたい。そういう場面ではコメディ映画が一番」だと考えるようになった。「今はむしろ、コメディ映画の役柄をやりたい。以前はコメディ映画への出演は仕事だと思っていましたが、今は私の責任」だと認識し「皆さんが観て笑ってリラックスできれば私の責任が果たせる。だからコメディ映画をやりたい」と未来に思いを馳せている。

 

映画『人生の運転手(ドライバー)~明るい未来に進む路~』は、関西では、10月29日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋と京都・烏丸の京都シネマ、12月11日(土)より神戸・新開地の神戸アートビレッジセンターで公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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