第99代内閣総理大臣である菅義偉の素顔に迫るドキュメンタリー『パンケーキを毒見する』がいよいよ劇場公開!
(C)2021『パンケーキを毒見する』製作委員会
コロナ対策や五輪開催など、政権運営開始直後から重大案件を任された菅総理の素顔に迫りながら、日本の政治の現状を捉えていく『パンケーキを毒見する』が7月30日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『パンケーキを毒見する』は、第99代内閣総理大臣である菅義偉の素顔に迫った政治ドキュメンタリー。ブラックユーモアを交えながらシニカルな視点で日本政治の現在を捉えた。秋田県のイチゴ農家出身で、上京してダンボール工場で働いたのちに国会議員の秘書となり、横浜市議会議員を経て衆議院議員となった菅氏。世襲議員ではない叩き上げの首相として誕生した菅政権は、携帯料金の値下げ要請など一般受けする政策を行う一方で、学術会議の任命拒否や中小企業改革を断行した。映画では、石破茂氏、江田憲司氏らの政治家や元官僚、ジャーナリストや各界の専門家に話を聞き、菅義偉という人物について、そして菅政権が何を目指し、日本がどこへ向かうのかを語る。さらに菅首相のこれまでの国会答弁を徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に隠された本心を探る。
本作は、『新聞記者』『i 新聞記者ドキュメント』等の社会派作品を送り出してきた映画プロデューサーの河村光庸さんが企画・製作・エグゼクティブプロデューサーを務めた。内山雄人さんが監督を務め、古舘寛治さんがナレーションを担当している。
(C)2021『パンケーキを毒見する』製作委員会
映画『パンケーキを毒見する』は、7月30日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の梅田ブルク7や難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸のMOVIX京都、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開。
「現首相の素顔に迫ったドキュメンタリー映画」なるものを、今のタイミングで公開するのは尖っている。最初に抱いた感想だった。いや、むしろ今のタイミングだからこそ、というのが制作側の意図するところだ。新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の事態に加え、57年ぶりとなる東京でのオリンピック開催。普段であれば政治に意見や関心を持たない人でも、さすがに無視することができない状況が重なる今だからこそ、本作を公開する意義は大いにある。実際、自国のリーダーについて私たちはどれほどのことを知っているだろうか?
本作では、菅義偉氏の生い立ちから内閣総理大臣にのぼり詰めるまでの軌跡や人物像を、現役の政治家や専門家らの証言などを通して描き出す。一部過激な表現もあるが、全体的にバラエティ色の強い構成となっており、皮肉たっぷりながらも親切でわかりやすい。政治思想を問わず楽しめる内容になっていることは間違いないが、特に選挙における投票率の低い若年層へのメッセージ性を感じる作品である。今が旬のパンケーキ政権を、是非ライトな気持ちで「毒見」してほしい。
fromマエダミアン
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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