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江戸川乱歩の「畸形の天女」を現代風にアレンジしたエロティックサスペンス『裸の天使 赤い部屋』がシアターセブンでもいよいよ公開!

2021年5月26日

(C)2021「裸の天使 赤い部屋」製作委員会

 

謎の美少女に翻弄された中年男が、社会的地位を捨て愛欲に飲まれていく様を描く『裸の天使 赤い部屋』が5月29日(土)より大阪・十三のシアターセブンでも公開される。

 

映画『裸の天使 赤い部屋』は、妻子を持ち社会的地位も築いた男が、1人の少女と出会い愛欲の地獄へ堕ちていくエロティックサスペンス。不動産会社を経営する松永には、週に一度だけ社長という社会的地位も肩書も忘れて過ごす秘密の隠れ家があった。ある夜、松永は、その隠れ家で文子という少女に出会う。文子の不思議な魅力に惹かれた松永は、文子と深い関係に落ちていく。しかし、「文子に会うな」と告げる謎の男が松永の前に現れる。

 

本作は、江戸川乱歩の短編小説を現代にアレンジして描く官能サスペンス「赤い部屋」シリーズ第2弾。小説「畸形の天女」をベースに、木下ほうかさんが一人の少女にのめり込んでいく不動産会社社長の松永を演じる。文子役をオーディション番組「ザ・ラストヒロイン ワルキューレの審判」で15万人の中からラストヒロインに選ばれ注目された中山来未さんが演じる。監督は『D坂の殺人事件』『屋根裏の散歩者』等、江戸川乱歩原作作品を数多く手がける窪田将治さんが務めた。

 

(C)2021「裸の天使 赤い部屋」製作委員会

 

映画『裸の天使 赤い部屋』は、5月29日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開。

江戸川乱歩による「畸形の天女」は、大下 宇陀児、角田 喜久雄、木々 高太郎とのリレー小説。昭和28年から29年にかけて書かれ、謎解きというよりサスペンス小説として構成されている。主人公は、貿易会社社長である宮城圭助。松永昌吉という、もう一つの顔を持ち、場末を放浪し、精神的意味で「畸形の天女」という学生の北野ふみ子に恋をし、恋をされるが…というストーリー。本作では、時代を現代に変えて見事に作り上げている。

 

今作では、不動産会社を経営する松永という人物が様相を変え庶民の出で立ちとなり、隠れ家に向かうと文子に出会う。その後に出会う謎の男も含め、現代ならではディテールにブラッシュアップしており、夜の闇にある世界として起こり得そうな展開が興味深い。そして「畸形の天女」として登場する文子。作中では具体的に何が”畸形”だと表現していない。突如、松永の隠れ家に現れて、何故だか一目惚れをされてしまい、挙句には隠れ家に居候してしまう。全てが謎の少女であるために”畸形”と捉えようか。さらには”天女”である。”天界”から降りてきたとしか言いようがない少女だと松永は受けとめたのか。まさに謎が謎を呼ぶ文子である。もし、文子が存在したら、あなたは会ってみたいだろうか。この物語の行く末を知ったとしても!?さぁ、不思議な欲望の世界をとくとご覧あれ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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