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テレンス・マリックが音楽の街テキサス州オースティンで幸せを模索する男女4人の人生の交差を描いた『ソング・トゥ・ソング』がいよいよ劇場公開!

2020年12月24日

(C)2017 Buckeye Pictures, LLC

 

夢と愛の狭間でもがきながら、幸せを模索する男女4人の人生を独特の映像美で描き出す『ソング・トゥ・ソング』が12月25日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ソング・トゥ・ソング』は、4人の男女が幸せを模索する姿を描いた人間ドラマ。音楽の街、オースティン。フリーターのフェイは大物プロデューサーのクックと密かに付き合い、売れないソングライターのBVは、そんなフェイに思いを寄せていた。その一方で、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダを誘惑する。さまざまな思いが交錯する中、4人に思いもよらない運命が待ち受けていた。

 

本作は、『名もなき生涯』『ツリー・オブ・ライフ』『天国の日々』等を手がけてきた名匠テレンス・マリック監督が豪華実力派俳優を迎えた一作。フェイ役をルーニー・マーラ、BV役をライアン・ゴズリング、クック役をマイケル・ファスベンダー、ロンダ役をナタリー・ポートマンがそれぞれ演じるほか、リッキー・リー、イギー・ポップ、パティ・スミス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどミュージシャンたちも出演。撮影は『ゼロ・グラビティ』等で3度のアカデミー賞を受賞したエマニュエル・ルベツキが務めた。

 

(C)2017 Buckeye Pictures, LLC

 

映画『ソング・トゥ・ソング』は、12月25日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸のアップリンク京都、神戸・三宮の神戸国際松竹をはじめ全国の劇場で公開。

前作『名もなき生涯』では、第2次世界大戦時のオーストリアでヒトラーへの忠誠を拒み信念に殉じた実在の農夫の物語を丁寧にテレンス・マリック監督。今作では『聖杯たちの騎士』以来に監督流の恋愛ドラマであり人間ドラマである。

 

だが、大いに異なるのは、タイトルにある通り音楽要素を取り入れていること。テキサス州オースティンといえば「サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)」の開催地としても有名だ。実際に開催されている野外ロック・フェスティバルの模様もしっかり盛り込まれている。バックステージや楽屋などフェスの裏側へも誘う。…ということは、錚々たるミュージシャンも登場していく。パティ・スミス、イギー・ポップ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ジョン・ライドン等の大御所から、リッキ・リーやフローレンス・アンド・ザ・マシーンのフローレンス・ウェルチといった若手・中堅ミュージシャンまで多種多様だ。お気に入りのミュージシャンが少しでも登場すれば心が沸き上がる。セックス・ピストルズのジョン・ライドンは60代を迎えてもブレないパンク・スピリットを以て叫ぶ一言にはシビれた。

 

テレンス・マリックならではの手法で制作された本作は、人生における重要な選択を強いられる登場人物を描き、観る者によっては身につまされる展開と描写ではあるが、独創的なスタイルと圧倒的に美しい映像で描き出す。恋愛映画でありながら、これまで以上に十分たる音楽映画でもあるので、ぜひ巨匠と呼ばれる監督の世界を堪能してほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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