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ネタバレ厳禁!残酷で悪意に満ちた復讐の果てとは…衝撃の青春サスペンス!『青くて痛くて脆い』がいよいよ劇場公開!

2020年8月11日

(C) 2020「青くて痛くて脆い」製作委員会

 

大切な仲間と居場所を失った青年の復讐劇が展開する『青くて痛くて脆い』が、8月28日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『青くて痛くて脆い』は、大切な仲間と居場所を奪われた大学生が、嘘と悪意にまみれながら周囲に復讐していく物語。コミュニケーションが苦手で他人と距離を置いてしまう田端楓と、理想を目指すあまり空気の読めない発言を連発して周囲から浮いている秋好寿乃。ひとりぼっち同士の大学生2人は「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル「モアイ」を立ち上げるが、秋好は「この世界」からいなくなってしまった。その後のモアイは、当初の理想とはかけ離れた、コネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系の就活サークルへ成り下がってしまう。そして、取り残されてしまった田端の怒りや憎しみが暴走する。どんな手段を使ってもモアイを破壊し、秋好がかなえたかった夢を取り戻すため、田端は親友や後輩と手を組んで「モアイ奪還計画」を企てる。

 

 

本作は、実写とアニメで映画化された「君の膵臓をたべたい」の住野よるさんの青春サスペンス小説を、吉沢亮さんと杉咲花さんの主演で映画化。『映画 妖怪人間ベム』の狩山俊輔さんが監督を務めた。

 

(C) 2020「青くて痛くて脆い」製作委員会

 

映画『青くて痛くて脆い』は、8月28日(金)より全国の劇場で公開。

住野よるさん原作と聞いて『キミスイ』のようなイメージで本作を鑑賞すると、壮絶な振り幅に驚かされることだろう。青春映画は、恋だけではなく友情の在り方についても描かれるが、本作は学生同士の友情における”青さ””痛さ””脆さ”を全て美化することなく、ありのまま描いている。

 

コミュニケーションが苦手な楓と、空気を読めない発言ばかりして浮いてしまう寿乃。同じひとりぼっちでも種類の違う2人が惹かれ合い、友情を誓い、約束を交わす。しかし、どこかが違うという違和感が次第に2人をある分岐点へと突き動かす。

 

楓と寿乃の物語は誰しもが経験したことのあるような延長線上にある。仲が良いと信じるがあまり、お互いのことを理解したつもりで言葉を通さずにいると徐々に摩耗していく。学生同士の友情の脆さは、裏を返せば友情の形成のしやすさをも意味する。青春と聞くと、誰しもが少なからず過去の黒歴史も思い出すのではないだろうか。若い頃の黒さを青春の青さと表現した時、痛みを以って人は成長し、脆い友情を壊しては、また新たに絆を深め、大人になっていく。

 

過去に絶交したままの友人がいたり、もう二度と会えない人がいる痛みを抱えたりしたことのある人たちにぜひ鑑賞してほしい。従来の青春というカテゴリーをぶっ壊しかねない異色の青春映画だ。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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