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パリの犯罪多発地域での予想だにしない大騒動を描く『レ・ミゼラブル』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2020年3月4日

(C)SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

 

ある盗難事件をきっかけに、予想もしない事態に陥る警察官たちの運命を描き出す『レ・ミゼラブル』が3月13日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『レ・ミゼラブル』は、ビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」で知られ、現在は犯罪多発地区の一部となっているパリ郊外のモンフェルメイユを舞台に、現代社会が抱えている闇をリアルに描いたドラマ。パリ郊外に位置するモンフェルメイユの警察署。地方出身のステファンが犯罪防止班に新しく加わることとなった。知的で自制心のあるステファンは、未成年に対して粗暴な言動をとる気性の荒いクリス、警官である自分の力を信じて疑わないグワダとともにパトロールを開始する。そんな中、ステファンたちは複数のグループが緊張関係にあることを察知するが、イッサという名の少年が引き起こした些細な出来事から、事態は取り返しのつかない大きな騒動へと発展してしまう。[配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES]

 

本作は、モンフェルメイユ出身で現在もその地に暮らすラジ・リの初長編監督作品。ダミアン・ボナールが主演を務め、アレクシス・マネンティ、ジェブリル・ゾンガ、ジャンヌ・バリバールがキャストに名を連ねている。2019年の第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、第92回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされた。

 

(C)SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONS

 

なお、大阪・梅田の阪急うめだ本店9階で3月18日(水)から『フランスフェア2020』を開催。3月20日(金)16時からは、ライター・編集者・翻訳者・フランス語講師の小柳帝さんを迎え、<フランス映画の魅力 トークショー>を開催。『レ・ミゼラブル』の紹介に加えて、フランスフェアのテーマに合わせ、ノルマンディーの海岸線を辿りながら『シェルブールの雨傘』や『男と女』も紹介していく予定。※イベントは事情により中止・変更する場合もあります。

 

映画『レ・ミゼラブル』は、3月13日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、3月14日(土)より京都・烏丸の京都シネマで公開。

舞台となるのは『レ・ミゼラブル』で知られるモンフェルメイユ。花の都パリのイメージとは程遠く、犯罪多発地区としての顔をみせる。『ダンケルク』での熱演ぶりが記憶に新しいダミエン・ボナールが、犯罪対策班に加わることとなった警官ステファンを演じた。

 

序盤こそ地元警察密着ドキュメンタリー番組のような楽しさこそあるものの、次第に明かされていく複数のグループ間の対立による一触即発の緊張感が劇場を包んでいく。鑑賞中は呑気に構えていると、思わず姿勢を正すことになるだろう。

 

いつの時代も大人達の都合を押し付けられる子供達。環境が子を変え、当たり前のように希望を奪っていく。子供達による圧巻の報復劇はまさにヴィクトル・ユゴー版『レ・ミゼラブル』のガヴローシュを連想させる。「なぜ悲劇は繰り返すのか」我々大人達の責任から目を背けてはいけない。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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