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SNSの世界に潜む危険を巧みに盛り込んだサイコサスペンス『私の知らないわたしの素顔』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2020年2月19日

(C)2019 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINEMA-SCOPE PICTURES

 

SNSで24歳の女の子に成りすました50代の富も名声も手にした女性大学教授が、バーチャル恋愛の落とし穴に陥る様子を描く『私の知らないわたしの素顔』が、2月21日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『私の知らないわたしの素顔』は、50代の大学教授がSNSの世界でバーチャル恋愛にはまっていく顛末を描いたの心理サスペンス。パリの高層マンションに暮らす50代の美しき大学教授クレール。ある日、年下の恋人にフラれてしまったクレールは、ほんの出来心でSNSの世界に足を踏み入れる。Facebookで「24歳のクララ」に成りすましたクレールは、アレックスという男性とつながるが、アレックスは別れた恋人の友人だった。アレックスとSNSの世界にのみ存在するクララが恋に落ちてしまったことから、事態は思わぬ方向に展開していく。

 

本作では、主人公のクレール役をジュリエット・ビノシュが演じ、ニコール・ガルシア、フランソワ・シビル、スーパーモデルとして活躍するマリー=アンジュ・カスタらが顔を揃える。監督を務めたサフィ・ネブーも、本作の脚本を執筆している最中にSNS上で女性に騙された経験があり、多くのインスピレーションを得て、本作が完成した。

 

(C)2019 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINEMA-SCOPE PICTURES

 

映画『私の知らないわたしの素顔』は、2月21日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、2月29日(土)より京都・烏丸の京都シネマ、3月20日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

本作は、50代の女性がFacebookの世界に足を踏み入れたら、大変な出来事に遭遇してしまった…という単純なスリラー映画ではない。別れた恋人の友人とつながり、まずはテキストを使ったコミュニケーションに始まり、次第に電話を通じた会話へと発展していく。しかし、女性は年齢を偽っているため、直接的に男性に会っても気づかれない…となると、どうなってしまうのか…

 

資料によると、監督のサフィ・ネブーは、本作の脚本執筆時に3ヶ月にわたって”なりすました”女性とコンタクトをとって騙された経験があるんだとか。本作の原作となったカミーユ・ロランスによる小説があるとはいえ、実際に監督も経験しているとは興味深い。まさにリアリティにあふれたフィクションとして次の展開に目が離せなくなる。

 

なお、本作は、主人公のクレールがカウンセリングルームで精神分析医のボーマンに自らの経験を語っていく形式で展開していく。次第に、なぜ「24歳のクララ」として振る舞ったのか、アレックスらとの関係の顛末が明かされていくが、意外な事実に驚かされるを得ない。巧みなロケーションと共にクレールの深層心理を揺さぶっており、ヒッチコックの映画を観ているような気分にもなった。最後まで観終えた時、あなたは本作がハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、どのように感じたか、男女問わず議論してみたくなる。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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